各国代表 2016.07.29

U20男子セブンズ日本代表、マレーシアへ。古賀由教、人生初の主将を楽しむ

U20男子セブンズ日本代表、マレーシアへ。古賀由教、人生初の主将を楽しむ
勝利とエンジョイを追う古賀由教。(撮影/松本かおり)

 好アスリート揃いのメンバーで挑む。
 7月30日、31日にマレーシアはジョホールバルで開催される『アジアラグビー U20男子セブンズシリーズ マレーシア大会』に出場するU20男子セブンズ日本代表が7月28日、現地に向けて出発した。同代表は7月25日〜27日、東京・辰巳でトレーニングを重ね、準備を進めていた。

 アジアラグビーが主催するU20男子セブンズシリーズは2014年から始まっている。同大会にU20男子日本代表が参加するのは今回が初めてのことだ。日本協会では2009年11月からセブンズアカデミープログラムを展開してきたが、シニアチームへの選手供給以外に成果を見られる機会がなかった。この大会へ参加することで明確な目標設定が可能になり、10代から海外を知る選手たち、高いレベルでセブンズを経験するトップレベルの選手たちが増える。将来的にセブンズ代表を支える選手層が厚くなる。そんなイメージだ。
 今回のメンバー構成は高校生だけ。1歳〜3歳年齢が上の各国選手と戦うことになる。チームを率いる徳永剛ヘッドコーチは「他チームは普通にU20でチームを組んでくるので、体格が大きな選手もいれば、パワーがあり、スキルの高い選手もいる。(日本代表にとっては)いいチャレンジになる」と話す。今回の経験を検証し、今後のチーム構成を考えていく予定もある。

 主将を務める古賀由教(東福岡高校3年)は、「みんな強い選手ばかり。練習中もそれぞれが声を出してくれるし、試合中もそうしてくれるはず。だから僕は、全員が集まったときに言うべきことを言いたい」と話した。
「セブンズは全員がリーダーであることが必要で、全員で戦わないといけない」
 そう言葉を続けた古賀は、「実はラグビーを始めて14年で初のキャプテンなんです。緊張しています」と笑った。
「子どもの頃テレビで見た香港でのセブンズの印象が強いんです(2005年のワールドカップセブンズ@香港)。日本代表が頑張っていて、大会の盛り上がりが伝わって来た。今回も海外の大会ということでいつもと環境は違うと思いますが、他チームの選手たちとも交流して楽しみながら結果を残したいと思います」
 7月16日〜18日に開催された全国高校7人制大会のカップトーナメントMVPに選ばれた男はHOとしての活躍が期待されている。得意とする「仕掛けて外を活かすプレー」でチームを勝利に導きたい。

 今大会、U20男子セブンズ日本代表はプールBに入り、スリランカ、タイ、UAE、フィリピンと戦い、カップトーナメントでの優勝を目指す。

◆U20男子セブンズ日本代表メンバー
西川虎哲(京都成章高2年)、福井翔大(東福岡高2年)、松永貫汰(大阪産業大学付属高2年)、斎藤大朗(桐蔭学園高3年)、猿田湧(秋田工業高3年)、古賀由教(東福岡高3年)、龍野光太朗(佐賀工業高3年)、山沢京平(深谷高3年)、箸本龍雅(東福岡高3年)、池島龍門(常翔学園高3年)、木村朋也(伏見工業高3年)、仁熊秀斗(石見智翠館高3年)

◆スタッフ
■チーム統括:坂本幸司(磐城高校) ■ヘッドコーチ:徳永剛(香椎工業高校) ■コーチ:梅田紘一(日本ラグビー協会) ■コーチ:野村聖(PAS-T) ■アスレティックトレーナー:萩野次郎(PAS-T) ■分析:浜野俊平(上智大学)

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