海外 2016.06.25

ラシンが26年ぶりにフランス王者! トゥーロンは無冠に終わる

ラシンが26年ぶりにフランス王者! トゥーロンは無冠に終わる
ラシンに栄冠をもたらした元NZ代表のロコゾコ(左)とカーター。
写真は欧州チャンピオンズカップのときのワンショット(Photo: Getty Images)
 フランスのクラブ王者を決める「トップ14」の決勝が現地時間6月24日、バルセロナ(スペイン)のカンプ・ノウに9万9124人の大観衆を集めておこなわれ、ラシン92がトゥーロンを29−21で下し、26季ぶり6回目の優勝を遂げた。オールブラックスの英雄、ダン・カーターを擁するラシンは、欧州チャンピオンズカップでは惜しくも準優勝だったものの、シーズン最後にフランス最高峰の栄冠を獲得し、歓喜して躍り上がった。
 ラシンは前半18分、キープレーヤーのSHマクシム・マシュノーが相手SOマット・ギタウに危険なタックルをしてレッドカードとなり、一発退場で14人での戦いを余儀なくされた。29分にはトゥーロンのFLマムカ・ゴルゴゼにトライを奪われ、12−14で折り返す。
 しかし後半の序盤は相手に反則が続き、PGで逆転。21−14で迎えた59分(後半19分)にはブレイクダウンでボールを奪い返して攻めに転じ、右WTBジョー・ロコゾコがチップキックを巧みに使ってトライを挙げ、リードを広げた。
 12点を追うトゥーロンは71分、CTBマクシム・メルモズがゴールに持ち込み、FBリー・ハーフペニーのコンバージョン成功で5点差に詰めたが、75分に敵陣深くへ入ったもののノックオンで好機を逃し、その1分後にはゴール前5メートル中央でスクラムを得たが、ラシンFWが踏ん張ってトゥーロンが反則を犯し、逆転とはならなかった。
 試合終了間際にはラシンのSOカーターがPGで加点し、勝負は決まった。
 4年ぶりに無冠で終わったトゥーロンには、来季、日本代表57キャップのFB五郎丸歩が新加入する。

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