各国代表 2016.06.21

U20日本代表 がけっぷち… フランスに競り負け残留決定戦へ

U20日本代表 がけっぷち… フランスに競り負け残留決定戦へ
フランス選手と空中で競るU20日本代表のアタアタ・モエアキオラ(Photo: World Rugby)
 イングランドで開催されている「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2016」は現地時間20日、順位決定トーナメントの1回戦がおこなわれ、9位以下のチームによるトーナメントに臨んだU20日本代表は、U20フランス代表に27−41で敗れた。
 大会最終日は残留をかけ、11位・12位(最下位)決定戦に挑む。
 プール戦で14−46と大敗したフランスとの再戦で、日本はFWの強さを存分に活かして終盤まで互角に渡り合った。
 前半4分、ゴール前でFWがピック&ゴーを繰り返し、キャプテンのFL古川聖人がインゴールに腕を伸ばして先制した。
 日本の序盤の守りにはしぶとさがあり、ゴールラインを背にして約5分間耐えた場面もあった。
 しかし、パワープレーで得点できなかったフランスだが、突破力のあるランナーが多く、3連続トライで逆転する。
 それでも日本は34分、先制時と同じようにFWがしつこく突進を繰り返し、FLファウルア・マキシがスコアラーとなった。前半終了前には敵陣22メートルライン内でアドバンテージをもらい、SO金井大雪からのキックパスをWTBアタアタ・モエアキオラが空中戦に競り勝ってインゴールに押さえ、17−17の同点で折り返した。
 この試合、日本のスクラムはフランスより強く、後半最初の得点(50分)はスクラムのターンオーバーがきっかけだった。その後の押し合いでもジャパンのFWパックが優勢となり、次のスクラム時にFKを得ると、クイックタップから速攻、アドバンテージのなか左へ大きく展開し、FB安田卓平が抜けて勝ち越した。
 その後、オフロードを巧みに使うフランスに連続トライされて22−27と逆転されたが、相手のPRが反則の繰り返しで一時退出している間の63分、日本はゴール前のスクラムからNO8テビタ・タタフのサイドアタックでトライラインに迫り、FWが近場を突いたあと右へ展開し、WTBモエアキオラがインゴールに突っ込み再び追いついた。
 しかし、最終的に競り勝ったのはフランス。直後のリスタートで敵陣深くに入りPKを得ると、途中出場のSHがすぐに仕掛けて勝ち越しトライを奪った。そして71分、日本は敵陣22メートルライン内に入ったが、ブレイクダウンでターンオーバーされ、フランスがカウンターアタック。11番が躍動して大きくゲインし、速いテンポの連続攻撃で日本の防御網を破り、追加点を挙げ勝負は決まった。
 大会最終日の25日、U20日本代表は11位・12位決定戦でU20イタリア代表とぶつかる。そして、負けて最下位となった方は、来年は下部大会(ワールドラグビー U20トロフィー)に降格する。
 なお、今大会で決勝に進出したのは、2年ぶりの王座奪還に燃えるホストチームのU20イングランド代表と、初優勝を狙うU20アイルランド代表。イングランドは準決勝で南アフリカを39−17で下し、アイルランドはアルゼンチンに37−7で快勝している。
<順位決定トーナメント/20日 結果>
▼準決勝
・アイルランド 37−7 アルゼンチン
・イングランド 39−17 南アフリカ
▼5〜8位トーナメント
・ニュージーランド 71 – 12 ウェールズ
・オーストラリア 35−19 スコットランド
▼9〜12位トーナメント
・ジョージア 18−17 イタリア
・フランス 41−27 日本
<最終順位決定戦 組み合わせ>
▼決勝
・アイルランド vs イングランド
▼3位・4位決定戦
・アルゼンチン vs 南アフリカ
▼5位・6位決定戦
・オーストラリア vs ニュージーランド
▼7位・8位決定戦
・スコットランド vs ウェールズ
▼9位・10位決定戦
・ジョージア vs フランス
▼11位・12位決定戦
・日本 vs イタリア

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