セブンズ
2016.05.23
スコットランドがワールドセブンズシリーズ劇的初V! 総合優勝はフィジー
ワールドセブンズシリーズで歴史的初優勝を遂げたスコットランド(Photo: Getty Images)
「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2015−2016」の最終ラウンド、ロンドン大会が5月21、22日にトゥイッケナムでおこなわれ、初めてカップ決勝に進んだスコットランドが南アフリカに27−26で逆転勝ちし、初優勝を遂げた。
準々決勝でホストのイングランドを17−0で下したスコットランドが今大会の主役となった。準決勝ではロンドンセブンズ連覇を狙ったアメリカを24−17で倒し、初のカップファイナルへ。南アフリカとの頂上対決では、セブンズでは珍しくドライビングモールで得点するなど奮闘。11点を追う展開となったが、残り時間25秒を切ったところでトライを挙げ、コンバージョン成功で4点差にすると、リスタートのキックオフボールも確保してラストプレーで劇的な逆転トライを奪い、歓喜の瞬間を迎えた。
今夏のオリンピックに挑む7人制イギリス代表のトレーニングスコッド(25人)は、出場権を獲得したイングランドのプレーヤーが多数を占め、ウェールズとスコットランドの選手はそれぞれ5人しか入っていないが、今回、スコットランドは力があることを証明。“ドリームチーム”の選考がますます注目される。
リオデジャネイロオリンピックへの準備も兼ねた今季のワールドシリーズは、全10ラウンドのうち、6か国(フィジー、南アフリカ、ニュージーランド、ケニア、サモア、スコットランド)がカップを手にするエキサイティングなシーズンとなったが、3大会の優勝を含めてコンスタントに上位の成績を収めたフィジーが、2季連続で総合チャンピオンに輝いた。
また、2006年にデビューして以来、約10年間にわたって第一線で活躍しているケニアのコリンズ・インジェラは、通算トライ数を「235」に伸ばし、歴代最多トライ記録を更新している。
2015−2016シーズンの総合チャンピオンはフィジー(Photo: Getty Images)
歴代最多トライスコアラーとなったケニアのコリンズ・インジェラ
(Photo: World Rugby/Martin Seras Lima)
<HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2015−2016 総合順位>
1.フィジー(181ポイント)
2.南アフリカ(171)
3.ニュージーランド(158)
4.オーストラリア(134)
5.アルゼンチン(119)
6.アメリカ(117)
7.ケニア(98)
8.イングランド(92)
9.サモア(89)
10.スコットランド(87)
11.フランス(85)
12.ウェールズ(54)
13.カナダ(40)
14.ロシア(28)
15.日本(21)
15.ポルトガル(21)
17.ブラジル(3)
18.ジンバブエ(1)
18.韓国(1)
<2016 ロンドンセブンズ>
▽カップ準々決勝(1〜8位)
・南アフリカ 21−19 アルゼンチン
・フィジー 40−7 フランス
・アメリカ 42−14 ニュージーランド
・スコットランド 17−0 イングランド
▽カップ準決勝
・南アフリカ 26−21 フィジー
・スコットランド 24−17 アメリカ
▼カップ決勝(優勝決定戦)
・スコットランド 27−26 南アフリカ
▼3・4位決定戦
・アメリカ 26−19 フィジー
▽プレート準決勝(5〜8位)
・アルゼンチン 31−5 フランス
・ニュージーランド 35−10 イングランド
▼プレート決勝(5・6位決定戦)
・ニュージーランド 29−14 アルゼンチン
▽ボウル準々決勝(9〜16位)
・カナダ 19−7 ブラジル
・ウェールズ 21−19 ケニア
・サモア 22−17 ロシア
・豪州 17−12 ポルトガル
▽ボウル準決勝
・ウェールズ 21−17 カナダ
・オーストラリア 22−21 サモア
▼ボウル決勝(9・10位決定戦)
・ウェールズ 24−19 オーストラリア
▽シールド準決勝(13〜16位)
・ケニア 38−5 ブラジル
・ロシア 26−7 ポルトガル
▼シールド決勝(13・14位決定戦)
・ケニア 31−7 ロシア