海外 2016.03.25

茂野がサンウルブズ初先発、矢富と森はベンチ入り! 対するブルズは若い布陣

茂野がサンウルブズ初先発、矢富と森はベンチ入り! 対するブルズは若い布陣
写真左から茂野海人、矢富勇毅、森太志(Photo: Getty Images)
 4週間の長期海外遠征に出発したサンウルブズは、26日にシンガポール・ナショナルスタジアムでブルズと対戦する。過去3回の優勝を誇る南アフリカの猛牛はタフな相手であることは間違いないが、経験が浅い若い布陣で臨むため、初勝利をめざすサンウルブズにも十分チャンスはある。
 サンウルブズの先発メンバーは前節のレベルズ戦から4人替わり、背番号9は茂野海人に与えられた。SHのリザーブには負傷から回復した矢富勇毅が入り、同じくベンチ入りするHO森太志とともに、スーパーラグビーデビューに向けて準備をする。
 3試合連続でスターティングメンバーだったLOティモシー・ボンドは、レベルズ戦で危険なプレーがあったため一週間の出場停止処分を受けており、パワープレーが魅力のリアキ・モリが5番をつけることになった。
 NO8はエドワード・カークに替わって元アルゼンチン代表のトーマス・レオナルディが入る。
 フィニッシャーの山田章仁は左WTBに移動。そして、今週月曜日に合流したばかりの追加招集選手、ニュージーランド人のビリアミ・ロロヘアが右WTBで先発する。

bulls

W杯南ア代表でもあるブルズのHOストラウス(ボール保持者)とSHペイジ(Photo: Getty Images)
 対するブルズは難敵だが、ここまで1勝1分1敗と波に乗れていない。
 伝統的にセットプレーを得意とするものの、ラインアウトのキーマンであるLOグラント・ハッティングが欠場。クボタスピアーズにも籍を置き日本ラグビーをよく知るハッティングは、前節のシャークス戦で股の付け根部分を負傷し、シンガポール遠征には参加しなかった。
 LOヴィクター・マットフィールド、NO8ピエール・スピースといった黄金期を築いたビッグスターが欧州へ去り、スクラムもかつてのような圧倒的強さはない。今月、シャークスからサプライズ移籍してきたナミビア代表のFL/NO8レナルド・ボスマ(前トヨタ自動車)はサンウルブズ戦には出場せず、怪我から回復した元南ア代表のPRディーン・フレイリング、FLデオン・ステフマン、FLラピース・ラブスカフニも今週の戦列復帰は見送られた。
 南ア代表の司令塔でもあるSOハンドレ・ポラードはプレシーズン中にひざを壊し、今季は不在。代わりに開幕から10番をつけていたフランソワ・ブランマーはサンウルブズ戦はベンチ待機で、3番手SOだったティアン・スクーマンが初先発となる。
 ブルズのスタメン15人中、7人はスーパーラグビーを1〜6試合しか経験していない若い布陣。それでも、NTTドコモでプレーしたCTBジェシー・クリエルや、新主将のHOアドリアーン・ストラウス、SHルディー・ペイジなど昨年のワールドカップメンバーがおり、同じく南ア代表のPRトレヴァー・ニャカニとCTBヤン・サーフォンテインもリザーブに名を連ねているため、苦戦するようならば早めの出番がありそうだ。
 さらに、ホンダヒートでプレーしたトライゲッターのWTBビヨーン・バッソン、南ア代表復帰をめざす若きNO8アルノ・ボタ、20歳の新鋭FBウォリック・ヘラントも、サンウルブズにとっては警戒すべき選手である。
<サンウルブズ 試合登録メンバー/第5節 ブルズ戦> 
1.稲垣啓太(パナソニック)  2.堀江翔太(主将/パナソニック)  3.浅原拓真(東芝)  4.大野均(東芝)  5.リアキ・モリ(前ブルーズ/NZ)  6.細田佳也(NEC)  7.アンドリュー・デュルタロ(アメリカ代表)  8.トーマス・レオナルディ(元アルゼンチン代表)  9.茂野海人(NEC)  10.トゥシ・ピシ(サントリー)  11.山田章仁(パナソニック)  12.田村優(NEC)  13.立川理道(クボタ)  14.ビリアミ・ロロヘア(タスマン/NZ)  15.リアン・フィルヨーン(元南アフリカ代表)   
〔リザーブ〕
16.森太志(東芝)  17.三上正貴(東芝)  18.垣永真之介(サントリー)  19.真壁伸弥(サントリー)  20.エドワード・カーク(前レッズ/豪州)  21.矢富勇毅(ヤマハ発動機)  22.パエア ミフィポセチ(NTTドコモ)  23.笹倉康誉(パナソニック)

PICK UP