コラム
2016.03.08
急増するラグビー愛好家 いまや女性200万人が楕円球を手に楽しむ時代
少女たちにラグビーを教える女子イングランド代表のサラ・ハンター選手
(Photo: Getty Images)
国際女性デーの3月8日、ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビーが女性の参加に関するデータを発表し、世界中で200万人以上の女性が定期的にラグビーをプレーしていることが明らかになった。
全ラグビー競技人口のうちの25パーセントが女性で、ワールドラグビーが実施している普及プログラム「Get into Rugby」の参加者の36パーセントは女の子だという。
セブンズ(7人制ラグビー)がオリンピック競技になったこともあって楕円球に親しむ人は急増しており、約31万人の女性が2015年にラグビーを始めたとのこと。前年比で17パーセント増だ。
さらに、昨年開催されたラグビーワールドカップは、大会史上最多の約248万人がスタジアムで観戦し、入場料収入は約464億7000万円に達して商業的にも大成功となったが、開催国のイギリスでは女性の53パーセントが同大会を観たことも明らかになった。
女子のワールドセブンズシリーズは4シーズン目の熱戦が展開されており、今年8月にはオリンピックで初めて女子ラグビー(セブンズ)が実施される。2017年には女子ラグビーワールドカップ(15人制)が、2018年には男子と一緒にワールドカップ・セブンズが開催されるため、ラグビーを楽しむ女性はますます増えそうだ。
7人制と15人制の両方で日本代表として活躍しているマテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ選手は、ワールドラグビーを通じ、「国際女性デーをお祝いするにあたり、すべての勤勉な女性、特にここ数年にわたってハードワークと一体感を示している女子ラグビー日本代表に感謝します。そして、すべての女性が自分を信じて、最善を尽くすことを奨励します」とコメントしている。