国内 2016.03.02

ラグビー部にも変化。早大とアシックスが組織的連携に関する基本協定を締結。

ラグビー部にも変化。早大とアシックスが組織的連携に関する基本協定を締結。
左から競走部/相楽豊(駅伝)監督、庭球部/土橋登志久監督、
男子・ア式蹴球部(サッカー)/古賀聡監督、
株式会社アシックス 尾山基代表取締役社長CEO、
鎌田薫早稲田大学総長、女子・ア式蹴球部(サッカー)/福島廣樹監督、
ラグビー蹴球部/山下大悟監督。(撮影/松本かおり)

 早稲田大学に44ある体育会運動部と連携し、ウェアや用具をアシックスがサポートすることになった。
 3月2日、早稲田大学とアシックスがスポーツ振興を通じた地域・社会貢献やブランドの価値向上などを目的とした組織的連携に関する基本協定を締結した。地域・国際交流や文化発信につながる活動を積極的に実施し、教育界や産業界、国際社会の発展を目指す。

 同大学は2002年からアディダスと包括的パートナーシップ契約を締結していたが、その成果を踏まえて、さらに発展したものにしていくつもりだ。2019年にラグビーワールドカップ、2020年にオリンピック/パラリンピックを迎える日本。スポーツへの関心がより深まっていく中で双方の持つ資源を活用し、スポーツを発展させ、スポーツ文化を育てる。大学スポ−ツの産業化も視野に入れている。

 両者は製品面に関する情報交換をもとにして共同開発をおこなうほか、早大各運動部の活躍によるブランド力の強化も図る。アシックスの代表取締役社長でCEOの尾山基氏は、「研究開発や、未来の社会を担う人材育成など連携を深めながら、大学スポーツおよび、スポーツ界全体の発展に貢献したい」と、先を見る。
「レガシーを残したい。建物などでなく(世の中にスポーツをしたり、見たりする)慣習や習慣のようなものです。近年のスポーツ界では、『DO』が減っています。子どもたちがすぐに運動できる環境を整えていければ」
 契約年数は5年。今回の活動を発信源に、大きなうねりを作りたい。

 会見には就任したばかりのラグビー蹴球部の山下大悟新監督の姿もあった。競走部、庭球部、男女ア式蹴球部の監督らとともにトークセッションに参加。国際的ビッグイベントの続くこの先の数年間のうちに大きな結果を残す決意を示し、上井草グラウンドのボールパーク化などの構想も口にした。アシックスとともに、そこでスポーツの普及を進めていきたい意向だ。

 また、アシックスがサポートする南アフリカ代表の選手が訪れたこともある同社のスポーツ工学研究所に部員とともに足を運びたいとも話した。
「(アシックスがサポートする)オーストラリア代表のマイケル・チェイカ監督とも会える機会を作ってもらえるなら、ぜひそうしたい。ワラビーズやスプリングボクスが来日することがあれば上井草のグラウンドで練習してもらったりして、一流選手と直に触れ合うことができれば学べるものもあると思います」
 今回の契約締結に伴い、ラグビー部はジャージー、パンツ、ストッキング、スパイクをアシックスのもので揃える。日常のトレーニングウェアも同社のものを着用する。

waseda
左から庭球部・男子、庭球部・女子、ラグビー蹴球部、
ア式蹴球(サッカー)部、競走部

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