シドニーセブンズ初日、日本は3連敗。五輪メダル候補相手に苦戦
(撮影:出村謙知)
ワールドラグビーセブンズシリーズ2015-2016の第4ラウンド、シドニー大会(オーストラリア)が2月6日から始まり、半年後のリオデジャネイロオリンピックへ向けて強化を進める男子セブンズ日本代表は、初日のプール戦を0勝3敗で終えた。
招待チームの日本以外は、今季ワールドシリーズにフル参戦するコアチーム(世界トップ15)。格上に挑んだ日本は、初戦でイングランドに5-26で敗れ、続くアメリカ戦は17-33。プールステージ最後のウェールズ戦は後半途中までリードしていたものの終盤に3連続トライを奪われ、21-26で逆転負けした。
一週間前のウェリントンセブンズで1試合平均30失点と、ディフェンスを課題にしていた日本。
シドニーでの初戦は、前半1分、今大会で主将を任されたレメキ ロマノ ラヴァの好走で敵陣深くに入ったものの、パスがつながらず、イングランドにカウンターで先制された。4分過ぎにはキックを使われ連続失点。6分にもトライを奪われ0-19で前半を終えた。
後半早々、敵陣深くでスクラムからの攻撃となり、レメキがパワーでゴールに持ち込みトライ。しかし、ワールドシリーズランキング現在4位のイングランドはすぐに取り返し、日本を突き放した。
昨シーズンのロンドンセブンズで優勝を遂げ、リオ五輪でのメダル獲得に向けて自信をつけているアメリカも手強かった。
いまや世界的なセブンズスターとなったペリー・ベイカーを止められず、先制を許した日本。リスタート直後にはコミュニケーションが悪くパスを乱し、アメリカに連続トライを奪われた。4分過ぎに大島佐利がインゴール右隅に押さえ5点を返したものの、前半終了前、ベイカーが今度は快足の松井千士を難なく振り切り、5-19で折り返した。
アメリカは後半早々にもラックでの争奪でボールを手にして追加点を挙げ、4分過ぎには日本選手の落球からカウンターでリードを拡大。日本は終盤にレメキと豊島翔平がトライを決めたが、およばなかった。
ウェールズ戦は、前半1分に後藤輝也が突破し先制した。すぐに追いつかれたものの、前半終了前、ディフェンスに穴をあけた山田章仁がレメキにつなぎ、14-7と勝ち越してハーフタイムを迎えた。
日本は後半の立ち上がりもよく、敵陣深くでプレッシャーをかけ続け、副島亀里 ララボウ ラティアナラがゴールラインを割って14点リードとした。しかし、コアチームとしての意地があるウェールズが4分、6分と連続トライで同点に追いつく。最後の攻防を制したのもウェールズで、日本はフルタイム寸前に決勝トライを奪われ、逆転負けを喫した。
大会最終日の7日、日本は9位以下のチームによるボウルトーナメントに進み、同準々決勝でポルトガルと対戦する。