セブンズ 2016.02.02

リオへ! 佐賀で「副島亀里選手を応援する会」発足。募金活動展開中。

リオへ! 佐賀で「副島亀里選手を応援する会」発足。募金活動展開中。
陽気な副島亀里は日本語も堪能。勝負をかける。(撮影/松本かおり)

 がんばれギャム。
 佐賀県ラグビー協会が1月27日、「副島亀里選手を応援する会」(発起人/佐賀県ラグビー協会、古賀醸治会長、小城博副会長、尾形孝則理事長)を起ち上げた。佐賀市在住の男子セブンズ日本代表、副島亀里ララボウ ラティアナラがリオ五輪出場を目指している。同選手と家族を激励し、サポートするのが目的だ。「激励と支援のための募金活動」を佐賀県協会が主管する事業や、6月に計画している「さがラグビーフェスティバル2016」会場の佐賀県総合運動場陸上競技場等でおこなう予定だ。

 ギャムの愛称で親しまれる副島亀里(そえじま・かめり)は1983年6月1日、フィジー生まれの32歳。2013年の東京国体、2014年の長崎国体では佐賀代表の中心選手として活躍した。190cm、92kgの好ランナーはクラブチーム、玄海タンガロア(福岡)に所属している。
 JICAのボランティアとしてフィジーの病院で働いていた彩さんと結婚し、現在は妻、一女二男とともに佐賀市で暮らす。2009年に来日。シライシ舗道(佐賀)の社員として道路工事の現場等で働いてきた。しかし、この1月からは同社を休職して競技に専念。セブンズ・ワールドシリーズのNZ大会(1月30日、31日)で活躍し、今週末にシドニーで開催される豪州大会のメンバーにも選ばれた。

 2013年の5月に帰化。同年秋の東京国体に出場可能となり、その夢が叶ったときにはこう話した。
「開会式が終わって、(奥さんの)彩さんに電話しました。で、僕は本当にラッキーだ、と言いました。日本人になれて、こんな素晴らしい経験もできたんだから。(味の素スタジアムで行われた)開会式は素晴らしいセレモニーだった。エモーショナルな空間。オリンピックみたいで、僕、泣きそうだったよ」
 いま、そのときはまだ夢だと思っていたオリンピックが手に届きそうなところにある。昨年は膝に大怪我を負ったが、懸命なリハビリ生活を経てグラウンドに復帰した。この先、国内のトップクラブでプレーする選手たちとの競争に勝つためにもプレーに専念したい。そんな覚悟を周囲の人たちが応援している。

 先日は、佐賀工出身で現在・ヤマハ発動機のSOとして活躍する大田尾竜彦が帰省した際に募金のことを新聞の紙面で知り、5万円を寄付した。副島と面識はないが、同じアスリートとして気持ちが通じたからこその行動だった。
「(彼が)夢を追っていることを知り、少しでも後押しになれば、と思い寄付させていただきました。昨年のワールドカップではジャパンの選手たちが、南アフリカとの80分の戦いを通して多くの人たちを感動させ、自分たち自身が人生が変わるような経験をしたと思います。今度はリオでも、同じような経験してほしいですね」
 佐賀県協会では、各会場で募金活動を展開するとともに、振り込みにも対応できるよう、口座開設の手続きも進めている。直近では2月6日、佐賀県高等学校新人ラグビー大会の会場となる佐賀県総合運動場球技場南グラウンドで募金活動をおこなう予定だ(12:30〜14:30/試合は13:00〜)。
 今後の募金活動等の情報については下記、佐賀県協会のHPを。

■佐賀県ラグビーフットボール協会
http://www011.upp.so-net.ne.jp/saga-rfu/

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1月30日、31日のウェリントン・セブンズでも活躍した。
(Photo: Masanori Udagawa / photowellington.com)

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