国内
2016.01.22
パナソニックと東芝の頂上決戦 バーンズ、山田、大野はベンチ入り!
トップリーグ最多5回の優勝を誇る東芝(撮影:早浪章弘)
日本最高峰リーグの頂上決戦で最後に笑うのは、3季連続4回目の優勝を狙うパナソニック ワイルドナイツか、それとも、6季ぶり6回目の王座奪還に燃える東芝ブレイブルーパスか。「ジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016 LIXIL CUPファイナル」が、1月24日(日)に東京・秩父宮ラグビー場で開催される。
両チームは試合登録メンバーを発表し、先発はどちらも準決勝と同じメンバーをそろえた。負傷で戦列を離れていた3人のビッグスター、パナソニックのSOベリック・バーンズとWTB山田章仁、東芝のLO大野均は大一番に間に合い、リザーブメンバーに名を連ねている。
パナソニックは、主将のHO堀江翔太、SH田中史朗、NO8ホラニ龍コリニアシ、PR稲垣啓太、WTB山田など昨年のワールドカップで活躍した日本代表を含め、テストキャップ保持者は15人(先発11人)。3年間在籍した南アフリカ代表のJP・ピーターセンは、来季からイングランドのレスター・タイガースに加入することが決まっており、ワイルドナイツのジャージーを着てトップリーグでプレーするのは最後になるだろう。
チームは総合力が高く、2012年度(3位)を除いて過去8年間で7回も決勝に進んでおり、黄金期にあるといって過言ではない。今季はリーグ戦から負けなしで、9試合で378得点(1試合平均42得点)という攻撃力を誇る。山田に代わって11番を着るWTB児玉健太郎は今季からデビューしてブレイク中で、ノックアウトステージの1回戦(キヤノン戦)で2トライを挙げるなど勝負強さを発揮しており、決勝でも好走が期待される。また、SOヘイデン・パーカーは、順位決定トーナメント2試合連続でキック成功率100%(プレースキック19本すべて成功)と、今季ベストキッカー賞に輝いたバーンズに劣らないゴールデンブーツを見せており、彼の左足にも注目が集まる。
対する東芝は、2003年のトップリーグ発足以来すべて4強入りと、こちらも日本ラグビー界で最も尊敬されるチームのひとつである。
強みはFWのフィジカルバトルで、日本代表主将のNO8リーチ マイケルがけん引する。パナソニックの先発フロントローと同じく、東芝一列のPR三上正貴、HO湯原祐希、PR浅原拓真もジャパン経験者であり、スクラム対決は見どころ。日本代表最多キャップ保持者である15年目のベテランLO大野はベンチスタートとなるが、先発するルーキーのLO小瀧尚弘とFL山本浩輝は力をつけており、副将のLO梶川喬介、7年目のFL山本紘史とともにブレイクダウンやセットピースのカギを握る。バックスには、キャプテンのSO森田佳寿やWTB廣瀬俊朗といった頼りになるリーダーがおり、ヤマハ発動機との準決勝で元オールブラックスの実力を存分に証明したCTBリチャード・カフイと、ロングブーツを持つ元南ア代表のFBフランソワ・ステインは大舞台に強い。
パナソニックが1試合平均42得点の攻撃力を誇る一方、東芝は失点が今季1試合平均約15点(9試合で合計139失点)と16チーム中ベストのディフェンス力が武器だ。
この2チームがトップリーグのプレーオフファイナルで激突するのは6季ぶり3回目(過去2回の決勝対決は東芝が勝利)。ちなみに今シーズンは12月にリーグ戦(グループA)で対戦し、そのときは17-17の引き分けだった。
24日、はたして栄冠を手にするのはどのチームか。パナソニック×東芝の大一番は14時キックオフで、J SPORTSとBS朝日で生中継される。
今季負け知らずのパナソニックは守りも堅い(撮影:松本かおり)
<パナソニック ワイルドナイツ>
1.稲垣啓太 2.堀江翔太(主将) 3.川俣直樹 4.谷田部洸太郎 5.ヒーナン ダニエル 6.劉永男 7.西原忠佑 8.ホラニ龍コリニアシ 9.田中史朗 10.ヘイデン・パーカー 11.児玉健太郎 12.林泰基 13.JP・ピーターセン 14.北川智規 15.笹倉康誉
〔リザーブ〕
16.室井達彦 17.木川隼吾 18.ホラニ龍シオアペラトゥー 19.ベン・マッカルマン 20.布巻峻介 21.内田啓介 22.ベリック・バーンズ 23.山田章仁
<東芝ブレイブルーパス>
1.三上正貴 2.湯原祐希 3.浅原拓真 4.梶川喬介 5.小瀧尚弘 6.山本紘史 7.山本浩輝 8.リーチ マイケル 9.小川高廣 10.森田佳寿(主将) 11.大島脩平 12.増田慶介 13.リチャード・カフイ 14.廣瀬俊朗 15.フランソワ・ステイン
〔リザーブ〕
16.久保知大 17.森太志 18.知念雄 19.松田圭祐 20.大野均 21.藤井淳 22.ニコラス・クラスカ 23.豊島翔平