海外 2015.12.21

サンウルブズの初代指揮官にハメット氏! 「礎を築く」

サンウルブズの初代指揮官にハメット氏! 「礎を築く」
サンウルブズ ヘッドコーチ就任会見で意気込みを語るマーク・ハメット氏(撮影:松本かおり)
 来年からスーパーラグビーに参戦する日本チーム(サンウルブズ)のヘッドコーチに、元ニュージーランド代表フッカーで、ハリケーンズで4シーズン指揮を執った経歴を持つマーク・ハメット氏(43歳)の就任が21日に公式発表された。
 ハメット氏は選手時代にクルセイダーズで4回のスーパーラグビー優勝を遂げ、オールブラックスで29キャップを獲得した(1999、2003年のワールドカップ出場)。プレーヤーとして引退後、2006年から古巣のクルセイダーズでFWアドバイザーやアシスタントコーチを務め3度の優勝に導く。2011年にハリケーンズのヘッドコーチに就任。指揮を執った4年間では9位、8位、11位、7位と思うような成績を残せなかったが、彼が育てた選手たちが成長し、ハリケーンズは2015年大会で準優勝(ニュージーランド・カンファレンス優勝)と躍進を遂げている。
 21日に東京でおこなわれた就任会見で、ハメット氏はこう言った。
「サンウルブズの初代ヘッドコーチとなり、大変光栄に思うと同時に、大きな責任を感じている。2019年には日本でワールドカップが開催される。私は責任の一環として、2019年に向けて日本のラグビーを成長させていかなければならない。2月27日のキックオフが楽しみだ。1996年、スーパーラグビーが始まったとき私はクルセイダーズのメンバーだった。ご存じのとおり、クルセイダーズは7回の優勝を果たしているチームだが、初年度のクルセイダーズは最下位だった。しかしクルセーダーズにとっては、苦労しながらも、その後の礎を作るシーズンだった。サンウルブズも同様に成長していきたい。チームの礎を築く」
 スーパーラグビーは世界最高峰リーグともいわれ、今年のワールドカップでベスト4を独占した強豪国、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンのスーパークラブに、サンウルブズを加えた18チームが参加。来年2月26日に開幕し、南アグループのカンファレンス1に入ったサンウルブズは、同月27日に東京・秩父宮ラグビー場でライオンズとの歴史的な第1戦を迎える。そして、およそ5か月にわたって熱闘が繰り広げられる。

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