国内 2015.11.25

早大GW、関東学生クラブ選手権制す。12月20日の東西学生クラブ対抗試合へ。

早大GW、関東学生クラブ選手権制す。12月20日の東西学生クラブ対抗試合へ。
グレイ(Grey)とホワイト(White)の段柄ジャージーでGW(通称ジーダブ)

 伝統のグレー×ホワイトのジャージーが歓喜の輪を作った。
 11月22日におこなわれた第23回関東学生クラブ選手権大会で早稲田大学GWが優勝を決めた。4勝1敗の同率で並んでいた慶應義塾大学BYBが第1試合で敗れたため、この日の山梨学院大学(グリーンイーグルス)戦に勝つと大会2連覇が決まる状況で戦った同クラブ。55-10と圧倒した。

 決して楽な戦いではなかった。スクラムで大きな圧力を受けるなど苦しんだ早大GW。さらに相手は、今シーズンは不調とはいえ体育会のサテライトチームで、体格も大きく上回っていた。予想された通り、山梨学大はFW戦に持ち込みたい様子だった。
 しかし、早大GWは冷静に戦況を見つめた。開始5分、CTBが相手ディフェンスのギャップを突いてウラに出ると巧みにパスをつなぐ。先制トライ。幸先いいスタートを切った。その後はFWが素速い球出しでテンポを作った。それに呼応し、自慢のBKが軽快に走る。山梨学大はスクラムの押しに気を取られ、サイド防御が甘くなった。早大GWはそこを攻め、たびたび突破。山梨学大のディフェンスは的を絞れずに乱れ、前半で31-0とスコアは大きく開いた。
 早大GWは後半、気の緩みからかタックルが高くなる場面も見られた。結果、2トライを返される展開となったが、終わってみれば55-10。危なげなく勝利を手にした。

 勝者は今シーズン、ディフェンス力を重視したメンバー編成で各試合に臨んだ。FWは昨年と同様超軽量。耐えるスクラムと早い球出し、ラインアウトモールディフェンスを早大ラグビー部との合同練習(週1回)で重点的に高め、押されながらも要所を締めるFWに成長した。強味はディフェンスとBKの展開力だ。僅差で勝つ試合を重ねて優勝を手にした。例年、シーズンが深まるとフィットネスが落ち気味だったが、今季はトレーニングの継続で運動量を維持。怪我で試合に出られぬ選手たちの献身的なバックアップもあり、2連覇にたどりついた。

 12月20日には関西学生クラブ選手権の覇者と、学生クラブ王者を懸けて東西学生クラブ対抗試合(熊谷)を戦う。
 こちらも連覇がかかっている。緊張感ある練習を継続して、決戦の日へ向かうつもりだ。

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