セブンズ 2015.11.07

サクラセブンズ、好調・香港に完勝。3戦全勝でリオ五輪予選初日終える。

サクラセブンズ、好調・香港に完勝。3戦全勝でリオ五輪予選初日終える。
中村知春主将と、ひとりで16得点の大黒田裕芽。(撮影/松本かおり)

 優勝候補の中国を破った勢いある相手にも、結束固く立ち向かった。リオデジャネイロ五輪の女子7人制ラグビーアジア予選、第1戦・香港大会での初日のラストゲーム(3試合目)。サクラセブンズは地元・香港に36-0で勝ち、全勝で明日(11月8日)の決戦に向かうことになった。

 大声援を浴びる相手の出鼻を叩く、素晴らしい立ち上がりだった。サクラセブンズは、相手陣に蹴り込んだボールをしつこく追い、冨田真紀子がラックでターンオーバー。そのボールを左に展開し、大黒田裕芽がタテに出た。相手を引きずりながらの先制トライだった。中村知春主将が「気持ちの出たプレーで最初に決めてくれた」と称えたプレー。大黒田自身も「試合前のミーティング通り。相手のデイフェンスは流れてくるのでタテへ出ようと言っていたのをやったら、その通りになった」  と笑顔だった。

 3分過ぎにもターンオーバーから桑井亜乃がトライを奪ったサクラセブンズは、試合を通じてハイテンポの展開を徹底した。自分たちの強味を出し続けた。だから、ほとんどの時間を制した。合計6トライ。その内容に浅見敬子ヘッドコーチは「出来過ぎ」と目尻を下げて続けた。
「相手は(前試合の)中国戦でタイトな試合をして疲れていたので球出しを早くすることを徹底しよう、と。それわ選手たちがやってくれました」
 いい気分で初日を終えられた。

 大会2日目の明日は総当たり戦の残り、グアム戦と中国戦を戦った後、順位決定戦に臨む。ライバルと目された中国は香港戦に続いてカザフスタン戦にも敗れ2敗。直接対決でも叩いて、完全に気持ちを萎えさせたいところだ。
 今大会の成績と、11月28日、29日に秩父宮ラグビー場でおこなわれるアジア予選の第2戦、東京大会での成績を合わせた総合成績で、トップ国がリオデジャネイロ行きの切符を手にすることになっている。

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