ワールドカップ
2015.11.01
ジャパンきってのタックルの鬼 コリニアシは「僕ができるのはこれくらい」
W杯サモア戦でケン・ピシに強烈なタックルをする日本代表のホラニ龍コリニアシ
(Photo: Getty Images)
(Photo: Getty Images)
4年越しの舞台を経て、日本代表のNO8ホラニ龍コリニアシは振り返った。
「このチームのために身体張る。そう決めてたので、それができてよかったです」
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会では、10月3日のサモア代表戦(ミルトンキーンズ・スタジアムmk/○26-5)と続く11日のアメリカ代表戦(グロスター・キングスホルムスタジアム/○28-18)に先発出場した。所属先のパナソニックに似た守備システムを採用するなか、好判断に基づく飛び出しから強烈なタックルをかました。
4年前に遡る。初出場を飾ったニュージーランドでのW杯では、フランス代表とのプール初戦(2011年9月10日/ノースハーバー/●21-47)で右膝の靱帯を損傷した。現地で即入院。同大会の決勝戦当日に帰国した。いまも古傷と付き合いながらプレーを続け、国内の試合でタックルを決めても「俺がチームにできるのはこれくらいのことなので」と発してきた。
序盤は、出番を得られなかった。本番直前に故障が続いたからだ。しかし、自身2戦目のアメリカ代表戦。17-8とリードして迎えた前半34分頃だ。グラウンドのど真ん中で、孤立する相手にビッグタックルをかました。PR山下裕史とともにプレッシャーをかけ、落球を誘う。前半でお役御免。合宿で面倒を見てきたトンガ出身のNO8アマナキ・レレィ・マフィと交代した。
「最初から飛ばして、最後はナキ(マフィ)にバトンタッチする、と」
NO8コリニアシの所属するパナソニックは、国内最高峰トップリーグの開幕に向け調整中。11月13日、東京・秩父宮ラグビー場でサントリーとの初戦に挑む。
(文:向 風見也)