ワールドカップ 2015.10.10

南ア戦で主力13人温存したアメリカ ターゲットの日本戦で初勝利狙う

南ア戦で主力13人温存したアメリカ ターゲットの日本戦で初勝利狙う
フリーにさせたら怖いアメリカ代表WTBングウェニア(Photo: Getty Images)

 英国で開催されているラグビーワールドカップの、プールステージの最後を締めくくる戦いが10月11日(現地時間)にグロスターでおこなわれる。B組の日本代表×アメリカ代表戦だ。これまで2勝1敗と躍進を続け、9日現在で準々決勝進出の可能性を残す日本に対し、アメリカは3戦していまだ勝星なし。イーグルスの愛称を持ち、星条旗にベストパフォーマンスを誓う男たちも、ラストゲームに燃えている。

 南アフリカに0-64と大敗してから中3日という厳しい日程で臨むアメリカだが、日本にターゲットを定め、実は主力のほとんどを温存していた。先発は、NO8サムー・マノアとWTBザック・テストを除き、南ア戦から13人が変わった。

 イングランドの名門・サラセンズに所属するスター選手のFBクリス・ワイルス主将、若き司令塔のAJ・マギンティ、2007年ワールドカップで南ア代表のブライアン・ハバナを振り切ってトライを挙げ、一躍脚光を浴びたWTBタクズワ・ングウェニアもスターティングメンバーに名を連ねた。

 セカンドローのヘイデン・スミスとグレッグ・ピーターソンはどちらも身長2メートルを超すジャンパーで、機動力もある。WTBテストは2014-2015セブンズワールドシリーズのドリームチームに選ばれたスピードランナーであり、身長198センチのNO8マノアは今大会後に欧州クラブ王者のトゥーロン(フランス)に加入することが決まっているハードファイターだ。

 アメリカは過去、ワールドカップで日本と2度(1987、2003年大会)激突し、いずれもアメリカが勝っている。今年7月のパシフィック・ネーションズカップでも笑ったのはアメリカで、自信をもって日本に挑む。

<RWC 2015 プールB アメリカ代表 最終戦(対 日本代表)試合登録メンバー> 

1.Eric Fry  2.Zach Fenoglio  3.Titi Lamositele  4.Hayden Smith  5.Greg Peterson  6.Al McFarland  7.Andrew Durutalo  8.Samu Manoa  9.Mike Petri  10.AJ MacGinty  11.Zach Test  12.Thretton Palamo  13.Seamus Kelly  14.Takudzwa Ngwenya  15.Chris Wyles(主将)

〔控えメンバー〕
16.Phil Thiel  17.Oli Kilifi  18.Chris Baumann  19.Cam Dolan  20.John Quill  21.Danny Barrett  22.Niku Kruger  23.Folau Niua

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