南ア戦で主力13人温存したアメリカ ターゲットの日本戦で初勝利狙う
英国で開催されているラグビーワールドカップの、プールステージの最後を締めくくる戦いが10月11日(現地時間)にグロスターでおこなわれる。B組の日本代表×アメリカ代表戦だ。これまで2勝1敗と躍進を続け、9日現在で準々決勝進出の可能性を残す日本に対し、アメリカは3戦していまだ勝星なし。イーグルスの愛称を持ち、星条旗にベストパフォーマンスを誓う男たちも、ラストゲームに燃えている。
南アフリカに0-64と大敗してから中3日という厳しい日程で臨むアメリカだが、日本にターゲットを定め、実は主力のほとんどを温存していた。先発は、NO8サムー・マノアとWTBザック・テストを除き、南ア戦から13人が変わった。
イングランドの名門・サラセンズに所属するスター選手のFBクリス・ワイルス主将、若き司令塔のAJ・マギンティ、2007年ワールドカップで南ア代表のブライアン・ハバナを振り切ってトライを挙げ、一躍脚光を浴びたWTBタクズワ・ングウェニアもスターティングメンバーに名を連ねた。
セカンドローのヘイデン・スミスとグレッグ・ピーターソンはどちらも身長2メートルを超すジャンパーで、機動力もある。WTBテストは2014-2015セブンズワールドシリーズのドリームチームに選ばれたスピードランナーであり、身長198センチのNO8マノアは今大会後に欧州クラブ王者のトゥーロン(フランス)に加入することが決まっているハードファイターだ。
アメリカは過去、ワールドカップで日本と2度(1987、2003年大会)激突し、いずれもアメリカが勝っている。今年7月のパシフィック・ネーションズカップでも笑ったのはアメリカで、自信をもって日本に挑む。
1.Eric Fry 2.Zach Fenoglio 3.Titi Lamositele 4.Hayden Smith 5.Greg Peterson 6.Al McFarland 7.Andrew Durutalo 8.Samu Manoa 9.Mike Petri 10.AJ MacGinty 11.Zach Test 12.Thretton Palamo 13.Seamus Kelly 14.Takudzwa Ngwenya 15.Chris Wyles(主将)
〔控えメンバー〕
16.Phil Thiel 17.Oli Kilifi 18.Chris Baumann 19.Cam Dolan 20.John Quill 21.Danny Barrett 22.Niku Kruger 23.Folau Niua