ワールドカップ 2015.10.02

フランス3連勝で8強入りほぼ確実に カナダ善戦するも金星には届かず

フランス3連勝で8強入りほぼ確実に カナダ善戦するも金星には届かず
突破するミシャラク。キックも安定し、W杯史上フランス代表の通算最多得点者になった
(Photo: Getty Images)

 前回のラグビーワールドカップで準優勝だったフランス代表が、2015年英国大会での準々決勝進出をほぼ確実にした。10月1日にミルトンキーンズのスタジアムmkでカナダ代表に41-18で勝利。ボーナスポイント(1試合で4トライ以上した場合、7点差以内で敗れた場合にそれぞれ1点が与えられる)も獲得し、3勝0敗の勝点14でプールDの首位に立った。

 同組では、現在、1勝1敗で勝点4のイタリア代表と、2勝0敗で勝点10のアイルランド代表、そしてフランス代表の3チームが最終的に勝点14で並ぶ可能性はあるが(勝点が同じ場合、当該チーム対戦で勝った方が上位。それでも並んだ場合は総得失点差で順位を決定)、イタリアとの直接対決を制しているフランスは数字的にかなり優位な立場にあり、8強入りは濃厚となった。

 フランスは快勝ではなかった。格下のカナダが17点ビハインドから巻き返し、ワールドカップ3回目出場のDTH・ファンデルメルヴァ(WTB)の勝負強い走りやHOアーロン・カーペンターのパワフル突進で5点差に迫った。再び差は開くがその後もPGで加点し、後半18分までは24-18と接戦に。しかし、フランスが終盤にフォワード勝負とバックス展開で2トライを重ね、粘るカナダを振り切った。

 敗れたカナダのキアラン・クローリー ヘッドコーチは「チームのパフォーマンスを誇りに思う。フランスに6点差にまで迫ったが、基本的なミスをおかしてしまった。トップレベルのチームを相手にしてはいけないこと。結果は残念だが、後半途中まで接戦したことには満足している」とコメント。
 一方、勝ったフランスのフィリップ・サンタンドレ ヘッドコーチは、「次のアイルランド戦に向けて準備をする。我々のターゲットはグループを1位通過することだ」と語った。

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