負傷マフィ、検査の結果大きな問題なし! サモア戦に間に合う可能性も
日本代表にとって朗報だ。
9月23日に英国・グロスターでおこなわれたラグビーワールドカップの第2戦、スコットランド代表戦で負傷退場していたNO8アマナキ・レレィ・マフィ(25歳)が、精密検査の結果、筋肉系の問題のみで、重傷ではないことが明らかになった。25日、日本ラグビー協会が発表した。
マフィはスコットランド戦に先発出場。前半にモールでトライを挙げ、右ひざあたりを痛めながらも力強いランでビッグゲインを連発していたが、後半早々に立つことも困難となり、担架で運ばれていた。
試合後、病院に直行して松葉づえ姿で戻り、離脱という最悪の事態も心配されたが、スコッドに残り、最後まで日本代表の仲間たちと一緒に戦う。
負傷箇所や練習への復帰時期は明らかにされていないが、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは「次の試合には間に合うでしょう」とコメントしている。
トップリーグのNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに所属するマフィは、昨年12月のトヨタ自動車戦で左股関節を脱臼骨折する大怪我を負いながらも、懸命のリハビリでワールドカップ直前の8月下旬に試合復帰。
大会初戦となった9月19日の南アフリカ代表戦は後半途中からインパクトプレーヤーとして奮闘し、ロスタイムにはWTBカーン・ヘスケスの歴史的な逆転ウィニングトライを演出していた。
身長189センチ、体重112キロの体躯とバネを活かしたダイナミックな走りはワールドクラス。トンガ出身で、母国の代表入りも夢見ていたマフィだが、「彼は信じられないくらい才能がある選手」とほれ込んだジョーンズ ヘッドコーチの熱心な誘いに心を動かされ、日本代表入りを選択した。花園大学時代から日本ラグビー界でプレーしている“ナキ”は、桜を胸に、昨年11月15日のルーマニア代表戦でテストマッチデビュー。スコットランド戦は5キャップ目だった。
ワールドカップで史上初のベスト8入りをめざす日本代表は、現在1勝1敗(勝点4)。次戦は8日後の10月3日にサモア戦が組まれており、同月11日のアメリカ戦がプールステージ(B組)の最終戦となる。プールBで2位以上に入れば、準々決勝進出だ。