「これで終わったわけじゃない」 ジャパン8強入りへ、サモアとの死闘覚悟

(撮影:早浪章弘)
スコットランドに大敗した日本代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチだが、試合後の表情は意外にもさばさばしていた。
「タックルもよかったし、後半も走り続けることができた。ただ、きょうはきちんと作戦を実行できなかった。(南アフリカ戦から中3日という日程については)言い訳はできない。いい戦いをしなければならなかった。もちろん、それは難しいことでした。スコットランドが非常に良くプレーしたということ。日本が集中できなかったということではないと思う」
日本代表キャプテンのリーチ マイケルは、南ア戦と一番違ったのは、敵陣22メートルライン内に入ったときに点を取れなかったことだと言った。
「何回も22メートル内に入っても、チャレンジしても取れなかったのが敗因のひとつだと思う。ミスが多かった原因は、判断です。パスしなくてよかったのにパスしてしまったのが何回かあった」
スコットランドのグレイグ・レイドロー主将は、後半に入ってジャパンは疲れていたように感じたというが、リーチ主将も指揮官と同じように、「しっかり準備してきたので、コンディションについては言い訳できない」と口にした。
「次に向けてやらなければいけないのは、まず、体も頭もリフレッシュすること。自分たちは自信をもってこの大会に臨んできた。自己満足に陥らないよう、頑張ってきたつもりです。きょうは全力を尽くしたと思う。自分たちが望んだ結果にはならなかったけど、これから前進するのみです」
ラグビー日本代表への期待と注目は、国内外でかつてないほど高まっている。生中継された日本代表×スコットランド代表戦は、日本時間よる10時半キックオフの試合だったにもかかわらず、平均視聴率が関東で15%(関西は17.6%)もあったという。スコットランドに1敗したが、目標のベスト8入りのチャンスはまだ十分残っている。
「これで終わったわけじゃない。周りからいろんな声が聞こえるけど、目の前のことに集中して、次のサモア戦をしっかり戦いたい」
そう語ったのは立川理道だ。
「サモアはたぶん、この試合(日本×スコットランド)を見て、ブレイクダウンで時間をかけてジャパンのテンポにさせないようにしてくると思うので、ブレイクダウンの質、ボールキャリーの質をしっかり高めて、ジャパンのテンポで80分間攻め続けたい。サモアはアンストラクチャーにするとすごい強いチームなので、こっちはセットプレーをしっかり安定させながら、ジャパンの強みを出してやっていきたい。スコットランド戦ではゴール前に行ってチャンスになったとき、落ち着いてアタックできていなかったので、もう少し冷静に全員が同じアタックをできるようにコントロールしていきたいと思う」
歴史を変えようと誓ったジャパンのビッグチャレンジは続く。
ジョーンズ ヘッドコーチは、外国人記者から「プールBは非常にわからなくなった。きょうの負けで準々決勝進出はどうなるか」と訊かれ、ジョークをまじえてこう言った。
「10日後にサモア戦が控えている。まだ大きなチャンスが待っている。サモア戦で頑張らないといけない。我々はいままで戦ったことがないくらい、お互い、殴り合って、ビートアップしながら、前進していくと思う」