ワールドカップ 2015.09.20

ジョージアに新たな栄光 W杯初戦でトンガを倒した!

ジョージアに新たな栄光 W杯初戦でトンガを倒した!
W杯初戦でトンガを下し、喜ぶジョージアの選手たち(Photo: Getty Images)

 欧州中堅国のジョージアが、ワールドカップという大舞台でラグビー強国のトンガを倒した。英国のグロスターで19日、両国はプールCの第1戦で激突し、17-10でジョージアが勝利。2003年にワールドカップデビューを果たし、着実に力をつけてきた“レロス”に、新たな、大きな歴史が刻まれた。

 PGで先制されたジョージアだったが、前半27分、大型NO8のマムカ・ゴルゴゼ主将がゴール前の密集から抜け出して逆転トライ。10-3で迎えた55分(後半15分)には、敵陣22メートルライン内でテンポよく攻め、ルーズボールを拾ったFLギオルギ・ツヒライシヴィリが左サイドで2人のタックラーを振り切ってゴールに持ち込んだ。
 初のベスト8入りを目指すトンガは、71分にWTBフェトゥウ・ヴァイニコロがトライを決めて(ゴールキック成功)で7点差としたが、残り時間を守り抜いたジョージアが歓喜の瞬間を迎えた。

 途中出場して勝利に貢献したHOシャルヴァ・マムカシヴィリはこう言った。
「最高の気分だ。言葉が見つからない。間違いなく、私の人生で最大の出来事だ。私たちはジョージアのモダンヒストリーにおいて最大の偉業を成し遂げた。みんなが全力を尽くした。我々はやったんだ」

 ジョージアがトンガを倒したのは16年ぶり2回目。ラグビーが文化として根付いているパシフィックアイランダーから金星を奪ったのは数多くない。しかし、ワールドカップデビューとなった2003年大会ではサモアに37点差で敗れたが、10年後の2013年11月に地元トビリシで再戦した際は16-15で破っており、波乱を起こす力は十分持っている。

 今大会の目標は2019年ワールドカップの出場権獲得となるトップ12入りだが、準々決勝進出も夢ではない。次戦(9月25日/グロスター)の相手は、8強入りをかけて最大のライバルとなるアルゼンチンだ。

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