ワールドカップ 2015.08.29

南アのW杯スコッド発表 クッツェー、ブルソー、サーフォンテインは不選出

南アのW杯スコッド発表 クッツェー、ブルソー、サーフォンテインは不選出

Springboks

マットフィールド、ムタワリラ、デュプレッシー兄弟、エツベス…世界最高峰クラスがズラリ
(Photo: Getty Images)

 ラグビーワールドカップ2015のプールBで日本代表が最初に挑む高い壁、南アフリカ代表(愛称:スプリングボックス)が、8月28日に最終登録メンバー31名を発表した。

 8月にあごを骨折して復帰が心配された主将のCTBジャン・デヴィリアーズだが、スコッドに入った。引退を撤回して現役復帰したLOヴィクター・マットフィールドが副将を務める。123キャップを持つ38歳のマットフィールドは、難病を克服したFLスカルク・バーガー(サントリー)とともに4回目のワールドカップ出場となる。

 層が厚いバックローでは、ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)中に負傷したFLマルセル・クッツェーが落選し、4年ぶりに代表復帰して今季3試合に先発したFLハインリッヒ・ブルソー(NTTドコモ)の願いも叶わなかった。首の手術を受けてワールドカップに間に合うかどうか心配されていたNO8デュアン・フェルミューレンは選出されている。

 バックラインではCTB陣が充実しており、身内に不幸があってキャンプから離脱したフランソワ・ステイン(東芝)は、胸の怪我が長引いていたこともあって自身3大会目のワールドカップ出場とはならなかった。同じく2007年の世界一メンバーであるCTBジャック・フーリー(神戸製鋼)は、トレーニングスコッドに入っていたものの、セレクションの途中で辞退の意向を示していた。3年前にIRB(現 ワールドラグビー)の年間最優秀ジュニア選手に選ばれ、ひざを負傷するまではミッドフィールドのレギュラーポジションを不動のものにしていたヤン・サーフォンテインも涙をのんでいる。

 SHは3人。ハイネケ・メイヤー ヘッドコーチは、ひざに不安があったベテランのフーリー・デュプレア(サントリー)を選出し、3番手にこのスコッドで唯一テストマッチ未経験のルディー・ペイジを選んでいる。今季スプリングボックスの4試合でベンチ入りしていたコーバス・レイナーは落選。国内大会のカリーカップで必死のアピールを続けていたブルー・ブルズのSHフランソワ・ホーハートも逆転スコッド入りはならなかった。

 フロントローでは、首の状態が心配されたPRコーニー・ウーストハイゼンが入り、今年代表デビューしたPRヴィンセント・コッホは外れた。
 SOの3番手争いは、安定したキック力を持つモルネ・ステインが生き残り、アピールチャンスをもらえなかったエルトン・ヤンチース(NTTコミュニケーションズ)は入らなかった。

 日本代表×南アフリカ代表の激突は9月19日、イングランドのブライトンでおこなわれる。8年ぶり3回目のワールドカップ優勝を狙う南アは、プールステージでサモア、スコットランド、アメリカとも対戦する。

<RWC 2015 南アフリカ代表>

【PR】
・テンダイ・ムタワリラ(シャークス/68 caps)
・ヤニー・デュプレッシー(シャークス/64 caps)
・コーニー・ウーストハイゼン(チーターズ/21 caps)
・トレヴァー・ニャカニ(ブルズ/16 caps)
・フランス・マルハーバ(ストーマーズ/6 caps)

【HO】
・ビスマルク・デュプレッシー(シャークス/73 caps)
・アドリアーン・ストラウス(ブルズ/48 caps)
・スカルク・ブリッツ(サラセンズ=ENG/8 caps)

【LO】
・ヴィクター・マットフィールド(副将/ブルズ/123 caps)
・エベン・エツベス(ストーマーズ/37 caps)
・ルーダヴェイク・デヤハー(チーターズ/12 caps)

【LO/FL】
・ピーター=ステフ・デュトイ(シャークス/4 caps)

【FL/NO8】
・スカルク・バーガー(サントリー=JPN/ストーマーズ/79 caps)
・フランソワ・ロウ(バース=ENG/36 caps)
・ヴィレム・アルベルツ(シャークス/33 caps)
・シヤ・コリシ(ストーマーズ/11 caps)

【NO8】
・デュアン・フェルミューレン(ストーマーズ/29 caps)

【SH】
・ルアン・ピナール(アルスター=IRE/84 caps)
・フーリー・デュプレア(サントリー=JPN/70 caps) 
・ルディー・ペイジ(ブルズ/―)

【SO】
・モルネ・ステイン(スタッド・フランセ=FRA/59 caps)
・ハンドレ・ポラード(ブルズ/13 caps)

【SO/FB】
・パトリック・ランビー(シャークス/44 caps)

【CTB】
・ジャン・デヴィリアーズ(主将/ストーマーズ/107 caps)

【CTB/WTB】
・ダミアン・デアリエンディ(ストーマーズ/7 caps)
・JP・ピーターセン(パナソニック=JPN/シャークス/60 caps)

【WTB】
・ブライアン・ハバナ(トゥーロン=FRA/110 caps)

【WTB/FB】
・ルワジ・ンヴォヴォ(シャークス/13 caps)

【FB/WTB】
・ザイン・カーシュナー(レンスター=IRE/30 caps)
・ヴィリー・ルルー(チーターズ/28 caps)

【Utility BK】
・ジェシー・クリエル(ブルズ/4 caps)

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