女子 2015.08.16

U20女子セブンズ日本代表、尻上がりに調子上げシリーズ初日全勝。

U20女子セブンズ日本代表、尻上がりに調子上げシリーズ初日全勝。

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試合を重ねるごとに内容を高めた日本代表。(撮影/南大庸)

 マレーシアのジョホールバルで開催されているアジアラグビーU20セブンズシリーズ、マレーシア大会に参戦中のU20女子セブンズ日本代表は初日(8月15日)に予選3試合を 戦った。

 U20女子タイ代表との初戦は、相手キックオフボールを譲り合うなど消極的な入りだった。相手につけ込まれる。密集近くを抜かれ、いきなりタイ代表に先制トライを与える立ち上がりだった。
 しかし慌てなかった。キャプテンの福島わさなが相手陣内へ大きく蹴り込み、ボールをつなぐ。その攻撃を高野眞希がサイズを活かしたダイナミックな走りで左隅にフィニッシュ。これでエンジンがかかった。逆転のトライでも高野が光った。マイボールキックオフを見事にキャッチ。そこからアタックが始まる。伊藤優希がトライラインを越えた。その後、チーム最年少の清水麻有がキレのいいステップで相手をかく乱して追加点を挙げる。前半を15-7 で終えた。
 29-19という最終スコアで勝った初戦。ただ、反省点は少なくなかった。『トライを取る→取り返される』という嫌な展開を呼んだ意識。大きく空いているサイドを活かせない。課題が浮かび上がった。

 続くU20女子シンガポール代表戦では、コンタクト力に劣る相手に試合開始直後からトライラッシュを見せた。チームを勢いづけたのはライチェル海遥。彼女の連続トライを皮切りに計10トライを奪った。福島も9つのコンバージョンも決めての大勝だった。
 予選最後となるU20女子香港戦は、シンガポール相手に48点挙げた香港の攻撃力に対し、日本代表のディフェンスがどれだけ通用するかがカギだった。しかし日本代表が立ち上がりから集中力と攻撃力を示す。マイボールキックオフから積極的に敵陣でゲームを進めた。
 アジリティが持ち味の薮内あゆみが好プレーを見せる。惜しくもインゴール直前でノックオンとなるも、直後にライチェルのトライで先制。高野も左タッチライン際を走り抜けて追加トライを奪った。この時点で香港のキープレーヤーが過呼吸でダウン。日本代表はそれほど激しく攻め続け相手にプレッシャーを与え続けた。

 後半に入っても攻撃の手を緩めなかった。追加招集の磯貝美加紗もトライを挙げる。この試合、サクラのエンブレムは計6度トライラインを越えた。守ってもことごとく香港の攻撃を食い止め、危なげなく38-0とシャットアウト勝利。徳永剛コーチからも「よく修正できた」とのコメントが出るなど、上り調子で予選プールを首位で通過した。
 8月16日におこなわれる決勝トーナメント初戦は予選4位のシンガポールが相手。勝てばタイ×香港の勝者との決勝戦となる。

(リポート・南大庸)

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