セブンズ 2015.08.08

7人制日本代表が豪州へ 瀬川HCはディフェンスと中堅の成長に期待

7人制日本代表が豪州へ 瀬川HCはディフェンスと中堅の成長に期待

sevens

シドニーに向けて出発した男子7人制日本代表。ブレディスロー杯前座で豪州との対戦も
(撮影:出村謙知)

 北米遠征から戻った15人制代表と入れ替わるように、8月6日夕刻、男子セブンズ日本代表が豪州に向けて出発した。
 今秋に控えるリオデジャネイロ五輪アジア予選に向けた強化の一環として20日までシドニーに滞在。到着翌日の8日にはANZスタジアムで予定されているブレディスローカップのカーテンレイザーとして豪州7人制代表との強化試合を行う他、多くの時間が同代表との合同トレーニングに充てられることになる。

「豪州も11月に予選を控えていて自分たちと同じようなスケジュール。対外試合としてアジアレベルよりも高い相手とできることは、非常にいい機会だし、大観衆の中、緊張感のある状況で向こうも本気で来てくれる。14分間だけだけど、何試合分にも相当する試合になる」
 いきなり入ったビッグゲームの意義を瀬川智広ヘッドコーチはそんなふうに語る。

 6月から続けてきた国内キャンプではフィットネス強化中心のメニューが組まれ、数値的にもようやく「走り勝つ」目標が達成できるものになった。試合の中で具体的に見たいのはディフェンス力。
「これまでも、ディフェンスがうまく決まらずに大敗しているケースがあった。粘れるチームにしていきたい。フィットネスが上がってきたことによって、組織として動き続けることを目指していきたい。タックル力だったり、タックルした後の部分にこだわってやってきた。今回どこまでタックルにいけるか楽しみ」

 桑水流裕策、トゥキリ ロテ ダウラアコ、羽野一志など、実績のあるメンバーがケガのため8日の試合ではプレーしない予定(羽野は遠征自体にも不参加)。

 瀬川ヘッドコーチは後藤駿弥、斉藤春樹など、昨季、大きな大会も経験した、「スコッドの懐を深く」してくれるような中堅どころの成長にも期待を寄せている。

(文:出村謙知)

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