クレイグ・ウィングが1年9か月ぶりに代表戦! 小野晃征は今年初10番
北米で開催されているパシフィック・ネーションズカップ(PNC)に参戦中の日本代表は現地時間8月3日、カナダのバーナビー(スワンガードスタジアム)でトンガ代表と3位決定戦をおこなう。その試合登録予定メンバーが発表された。
負傷で長期離脱していたCTBクレイグ・ウィングがリザーブメンバーに名を連ね、2013年11月のスコットランド代表戦以来の戦列復帰となる。約1年9か月ぶりにサクラのジャージーを着るウィングは、「非常に楽しみにしている。去年は手術をして、長い間チームから離れて別メニュー、個人的なメニューをおこなってきた。長い期間の練習を経てチームに戻って来られたので、コンタクト、タックルをしっかり見せたいし、準備も万端なのでやれる自信はある」と意気込みを語った。
今月末までにはラグビーワールドカップ(RWC)最終登録メンバー31名を決めなければならず、前試合のフィジー戦から少しメンバーを変えたエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ。
「我々の長所や修正点を見極めるのにPNCは非常に有益な大会。RWCまでは約7週間あるが、トンガ代表戦はRWCへ向けてのチーム戦術の発展にいい機会になるのと、選手にとってはRWCメンバーセレクションへの重要な発表会となる。この試合には、RWCでは生命線ともなりえるウィングがチームに戻り、藤田(慶和)にとってはRWCへの大きなステップとなる機会になるだろう」
今年に入ってからは立川理道が10番を着続けていたが、トンガ戦では小野晃征がSOで先発する。
「今年初めての先発なので、しっかり自分の役割を果たしてがんばりたい。まずは自分のプレーに集中し、スクラムハーフといいコミュニケーションをとって、9番と10番でゲームを組み立てて行きたい。RWCへ向けてチームはいい方向に進んでいるので、フィジー代表戦で学んだことを修正していきたい」
フィジー戦は7番でプレーしたリーチ マイケル主将は、今回は6番のポジションを試す。
「個人的には6番の方が良いのではないかと思い始めた。それを試してチームが良かったら、6番で今後もプレーしたい。スーパーラグビーでは8番をやっていたが、6番と8番は似ていて、7番は少し異なる。PNCはRWCの準備という意味で、通用する戦術と新しい課題を確認することができ、チームにとって非常に有効な大会になっている」と語り、フィジー戦で課題となったゲームマネジメントも意識してトンガ戦に臨む。
1.稲垣啓太(パナソニック) 2.堀江翔太(パナソニック) 3.山下裕史(神戸製鋼) 4.伊藤鐘史(神戸製鋼) 5.大野均(東芝) 6.リーチ マイケル(主将/東芝) 7.マイケル・ブロードハースト(リコー) 8.ホラニ龍コリニアシ(パナソニック) 9.田中史朗(パナソニック) 10.小野晃征(サントリー) 11.藤田慶和(早稲田大4年) 12.立川理道(クボタ) 13.松島幸太朗(サントリー) 14.カーン・ヘスケス(宗像サニックス) 15.五郎丸歩(ヤマハ発動機)
〔リザーブ〕
16.平島久照(神戸製鋼) 17.湯原祐希(東芝) 18.畠山健介(サントリー) 19.ヘイデン・ホップグッド(―) 20.ツイ ヘンドリック(サントリー) 21.日和佐篤(サントリー) 22.クレイグ・ウィング(神戸製鋼) 23.ティム・ベネット(キヤノン)