国内 2015.07.29

【ブルーブルズ来日特集 4】 キヤノン永友監督は「うらやましい」と本音

【ブルーブルズ来日特集 4】 キヤノン永友監督は「うらやましい」と本音

nagatomo


キヤノンイーグルス永友洋司監督(撮影:BBM)


 31日、東京・町田市陸上競技場。日本最高峰トップリーグのキヤノンは南アフリカのブルー・ブルズと対戦。南半球最高峰であるスーパーラグビーのブルズの所属選手が軸となったブルー・ブルズを向こうに、「1点差でも、勝ちにこだわりたい」と話すのは永友洋司監督だ。「ジャパンにヒントを掴んでもらえるように」とも続ける。

「楽しみ。我々は日本一になったチームでもないですけど、勝ちにはこだわっていきたい」

 試合会場にほど近いクラブハウスで、21日、単独取材に応じた。単独チームが海外の集団に挑む機会。指揮官は現役時代、サントリーの一員としてウェールズ代表に45-41で勝ったこともある(2001年6月3日/東京・秩父宮ラグビー場)。いま、指揮官としては「対戦できる選手たちがうらやましい」と笑うが、当時といまとの違いは明確だとも話す。

「あの時は海外のチームは遠い存在でした。ただ、いまは近くなった。ハイランダーズの田中史朗選手、一時レベルズにいた堀江翔太選手と、パイオニアとしてスーパーラグビーにチャレンジしてくれた日本人選手がいたことで、少し、身近なものになってきた。その意味で、驚きより楽しみだな、という思いが強いです。ポテンシャルの違いはあれ、彼ら2人が日本人でもスーパーラグビーでやれることを示してくれていた。それと同じところに我々もチャレンジできる、と」

 だからこそ、フレンドリーマッチとしておこなわれるこのゲームでも、勝利を狙う。同時に、9月のワールドカップイングランド大会で南アフリカ代表と戦う日本代表へも、何らかのヒントを提示したいという。

「やるからには、1点差でも勝ちにこだわっていきたいです。南アフリカのチームは、大体ですが、皆、同じような戦い方をしてくる印象がある。大きく、重い。ディフェンスや身体を当てることが好き…。ジャパンとキヤノンのシステムは違うし、おこがましいことですが、何かヒントを掴んでもらえるような試合をしていきたいとも思います」

 国内での対戦で用いられる外国人枠は、この日ばかりは撤廃される。今季、キヤノン入りする南アフリカ代表のSH/WTBフランソワ・ホーハートは相手のブルー・ブルズのメンバーとして出場するが、「ベストな選手を使う」と永友監督。試合は19時05分、キックオフ。

(文:向 風見也)



【キヤノン×ブルーブルズ 実現までの物語/プロジェクト支援について】
https://readyfor.jp/projects/machida_rugby



【チケット情報】
http://www.machida-wmr.jp/


 

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