国内
2015.07.28
【ブルーブルズ来日特集 3】 古巣と激突! キヤノン新FWコーチ決意語る
愛称“キース”の名でも知られるレンシング氏(写真左)。選手時代、
2004年カリーカップで優勝したときブルー・ブルズの仲間とともに(Photo: Getty Images)
31日、東京・町田市陸上競技場。南アフリカのブルー・ブルズが、日本最高峰トップリーグのキヤノンと対戦する。
ブルー・ブルズは、南半球最高峰であるスーパーラグビーのブルズの所属選手が軸となった誇り高き集団。それらを迎え撃つキヤノンにあって、注目を集める新コーチがいる。
ギデオン・レンシングFWコーチ。練習中は「かぶっている時にいいことがあった」というハットをかぶり、若きフロントローたちに手取り足取りスクラムの技術を伝授している。昨季の国内シーズンにおける各ライバルのスクラムもチェック済み。日本選手権を制したヤマハのスクラムは「メジャーになる」と見た。
「セットプレーからどれだけいいボールを出せるかがキーになります。タイトファイブ(FWの前から5人。セットプレーを支える)がよければ、チーム全体のエネルギーは高まると考えています。ヤマハはTLで最強のスクラムを組みます。彼らとの対戦はチャレンジ。彼らと組むことで、我々がよくなっているかどうかの指針が掴めると思います」
指導をするたび感銘を受けるのは、日本の選手の実直さだという。
「日本の選手は勤労意欲が高い。まず時間に正確。エクストラトレーニング(予定外の練習)をすると声をかけても進んで取り組む。それぞれが時間を見つけ、すべきことをしようとする。こちらが悪い点を指摘したら、すぐにいいフィードバックも返ってきます」
このレンシングFWコーチ。実はかつてブルズに在籍したことがある。今回は教え子も来日するとあって、31日の対戦を「本当に楽しみ」と語っている。
「ブルズはとにかく力強い。強く、重く、パワープレーをしたがる。質の高い選手も多いので、勉強になると思います。キヤノンとしてはセットプレーできちっと戦う。ゲームのスピードを上げて、ディフェンスはとにかくアグレッシブに。タックルは低く。ボールをスローダウンさせて、アタックではスペースを突く」
試合の時は、また「別なハット」をかぶるらしい。
(文:向 風見也)
【キヤノン×ブルーブルズ 実現までの物語/プロジェクト支援について】
https://readyfor.jp/projects/machida_rugby
【チケット情報】
http://www.machida-wmr.jp/