パシフィックアイランド勢の激闘 サモアはフィジーと引き分け
今秋のラグビーワールドカップで日本代表と同組に入るサモア代表は、アメリカのサクラメントで日本時間25日におこなわれたパシフィック・ネーションズカップ(PNC)の第2節で、フィジー代表と30-30で引き分けた。
序盤から両チームはエキサイティングなアタッキングラグビーを繰り広げ、フィジーの勢いにやや押されていたサモアだったが、後半に3トライを重ねて17点差を追いつき、ドローに持ち込んだ。
PGで先制したサモアだったが、前半10分頃、パスを乱してボール処理に手間取り、フィジーのFLがキック&チェイスでボールを確保、ゴール前でLOナカラワにつなぎ、フィジーが逆転した。数分後、果敢なランと華麗なハンドリングでシャンパンラグビーを見せたフィジーは、またもLOナカラワがトライを決め、リードを広げる。
20分頃、サモアはスクラムからのアタックでCTBペレスがゴールに持ち込み流れを引き戻したかに思われたが、前半終了前にフィジーは敵陣22メートルライン内ですばやく左へ展開してFBタレブラがインゴールに飛び込み、10-17で折り返した。
後半早々にもフィジーは1トライ1PGを追加し、10-27となる。
しかし、世界ランキングで上位のサモアはここから巻き返し、55分(後半15分)頃、丁寧に細かくつないで左外にいたPRペレニセがトライ。その約10分後にはラインアウトからモールに固執せず、すばやく左へ展開してCTBペレスが防御網を突き破り、20-27と7点差に迫った。そして72分頃、サモアは敵陣深くで波状攻撃。FLイオアネが味方の後押しを受けてゴールラインを越えグラウンディング、キック成功で同点に追いついた。
その後、互いにPGを1本ずつ決め、パシフィックアイランド勢の激しい攻防は30-30でノーサイドとなった。
カナダのバーナビーでおこなわれたPNC第2節のもう1試合は、トンガ代表がカナダ代表を28-18で下している。