【ブルーブルズ来日特集 1】 7月最後の町田の夜はブルズが熱くする
10日後、7月31日(金)夜に東京・町田市でドリームマッチがおこなわれる。南アフリカの強豪ブルー・ブルズが来日し、キヤノンイーグルスと対戦するのだ。海外有名チームの、オフシーズンのトーキョー旅行ではない。ブルー・ブルズはその一週間後に国内最高峰大会「カリーカップ」の開幕を控えており、キヤノン戦を本番前最後の重要な強化試合ととらえている。スカイブルーの猛牛軍団、ガチだ。
正確に言えば、「ブルー・ブルズ」はスーパーラグビーチームではない。でも、スーパーラグビーを戦う「ブルズ」はファルコンズなど近隣のラグビー協会から選手をドラフトすることはあるけれど、そのスーパークラブを構成するほとんどはブルー・ブルズの選手であり、ラグビー大国南アでトップレベルの力を持つチームであることは間違いない。
1996年からのスーパーラグビー史において、南ア勢で優勝したことがあるのはブルズだけであり、2007年に悲願を達成すると、2009、2010年には連覇を遂げた。ブルー・ブルズとして臨むカリーカップの優勝は23回で、ウェスタン・プロヴィンスに次いで2番目に多い。
当然、数多くの人気選手を抱える。LOマットフィールド、SOポラード、CTBサーフォンテイン、新鋭BKクリエルなど、南ア代表のワールドカップスコッド候補に入っている選手たちは、残念ながら今回来日しないが、FL/NO8のステフマンとボタ、PRのクリヤー、フレイリング、HOマクといったテストキャップ保持者が複数おり、U20南ア代表で中心的存在だったヤングスターも多い。
そのブルー・ブルズでいま最も注目なのが、キヤノンへの移籍が決まったフランソワ・ホーハート(27歳)だ。南ア代表で35キャップを重ね、昨年10月のオールブラックス(ニュージーランド代表)戦ではトライを挙げて勝利に貢献したこの男は、近年はグリーン&ゴールドジャージーの9番を背負うことも多かったのだが、ワールドカップの候補メンバーから外れてしまった。スピードがあるホーハートは、今年のスーパーラグビーではチーム事情もあってWTBとして全16試合に先発出場し、ハーフバックとしての成長を南ア代表のセレクターや指揮官にアピールできなかったのだ。
今年度のトップリーグから日本でプレーするホーハートだが、10月まではブルー・ブルズとの契約が残っており、SHとしてカリーカップに参戦する予定。南ア代表のハイネケ・メイヤー ヘッドコーチは「まだ扉は開けている」と語っており、ワールドカップ最終メンバーが決まる8月末までのすべての活動がホーハートにとっての重要なアピールの場となる。
もしホーハートが町田の舞台に立ったら、夢を追いかける彼の懸命な姿をぜひ見てほしい。
ブルー・ブルズに関する特集を本日からスタートします。チームの歴史や、あまり知られていないストーリー、最新情報などをお伝えする予定です。
【キヤノン×ブルーブルズ 実現までの物語/プロジェクト支援について】
https://readyfor.jp/projects/machida_rugby
【チケット情報】
http://www.machida-wmr.jp/