W杯で日本と同組のライバルチームが前哨戦 アメリカはサモアに惜敗
(Photo: Getty Images)
今秋のラグビーワールドカップで日本代表と同じプールBに入るサモア代表(世界ランキング9位)とアメリカ代表(同16位)が、アメリカのサンノゼで現地時間18日、パシフィック・ネーションズカップの第1節で前哨戦をおこない、21-16でサモアが辛勝した。今月8日に強豪オールブラックス(ニュージーランド代表)を苦しめたサモア相手に、アメリカは後半、得点を許さなかった。
前半はサモアがハイテンポラグビーを発揮して優勢だった。
序盤にPGでリードしたサモアは32分頃、キックレシーブからのカウンターアタックでFBアーシー・トゥアラがビッグゲインし、WTBアレサナ・トゥイランギにつないでトライを挙げた。その約5分後には、キックチェイスでアメリカにプレッシャーをかけ、ゴール前でPKを獲得すると、WTBトゥイランギが判断よくスペースが空いた右へキックパスを放ち、FBトゥアラが難なくインゴールにボールを押さえた。
アメリカは前半、2007年ワールドカップで南アフリカ代表WTBブライアン・ハバナを振り切り脚光を浴びたWTBタクズワ・ングウェニアが、タッチライン沿いを駆け上がり会場を沸かせたものの、得点ならず。全体的に守る時間帯が長く、21-3でハーフタイムを迎えた。
後半早々、アメリカはラインアウトからのドライビングモールでゴールへなだれ込んだが、グラウンディングできず。
スクラム、ブレイクダウンはサモアが優勢で、なかなか点差を詰められなかったアメリカだが、時間が経つにつれて相手は反則が増え、アメリカはPGを重ねて21-9とした。
そして終盤、果敢にゴールラインをめざしたアメリカは、PKから攻めてPRティティ・ラモシテレがトライ。コンバージョン成功で5点差とした。サモア戦初勝利をめざすアメリカは、残り約5分間で再び敵陣深くに入り、結局は逆転できなかったものの、格上相手に健闘し、自信をつけたのは間違いない。
アメリカは24日(日本時間25日)、地元サクラメントのボニーフィールドで日本代表と対戦する。サモアは同日、同じ会場でフィジーとぶつかる。