海外 2015.06.25

リーチは来季もチーフス! スーパーラグビー新規参入の日本チームに大打撃

リーチは来季もチーフス! スーパーラグビー新規参入の日本チームに大打撃

Leitch

デビューイヤーに大活躍したチーフスのリーチ マイケル(Photo: Getty Images)

 スーパーラグビーのチーフス(ニュージーランド)は25日、日本代表主将のFL/NO8リーチ マイケル(26歳)と来季契約を結んだと発表した。南半球のニュージーランド、オーストラリア、南アフリカを舞台に開催されてきたスーパーラグビーは、2016年から拡張し、日本とアルゼンチンからも加わって3チーム増の18チームでおこなわれることが決まっている。日本チームは日本代表選手を中心に編成されると思われるが、これで闘将リーチの加入はなくなった。

 東芝ブレイブルーパスの人気選手でもあるリーチは、2013年に初めて、母国ニュージーランドのチーフスに入団し、そのときは度重なる怪我に泣いてスーパーラグビーの舞台には立てなかったが、今年再挑戦し、3月14日に南ア・ケープタウンでおこなわれたストーマーズ戦でデビュー。その後、主に8番をつけて計13試合に出場(12試合先発)し、3トライを含む活躍で、チーフス選手が投票するルーキー・オブ・ザイヤー(チーフス最優秀新人賞)に選ばれていた。

 2012年と2013年に優勝を遂げ、少なくとも2017年までチーフスを指揮することが決まっているデイヴ・レニー ヘッドコーチは、献身的なハードワーカーであるリーチを高評価。
「マイケルはデビューシーズンで強烈な印象をもたらした。彼はトップマン、まさしくプロフェッショナルで、チームの若い選手に本当にいい影響を与えてくれた。マイケルがチーフスに戻ることが決まって嬉しい」と、チームの公式サイトでコメントしている。

 リーチ自身も、「(今季)チーフスでやってて本当に楽しかった。自分自身を成長させるということにおいても、世界最高の場所だと感じている。最高の選手たち、コーチ陣、トレーニング環境に囲まれ、私は与えられた機会を最大限に活用したいと思っている。このチャンスを与えてくれた東芝と日本代表チームにも感謝します」と語っている。

 チーフスは、主将のFL/NO8リーアム・メッサムがリオデジャネイロオリンピック出場をめざして来季はセブンズで活動する可能性があり、バックローの重要な戦力であるリーチを確保できたのは大きい。
 その一方で、来季からスーパーラグビーに参入する日本チームにとっては大打撃だ。
 リーチは絶対に必要な戦力だったが、契約へのアクションが遅く、日本代表スキッパーの気持ちをこちらに向けられなかった。ジャパンの選手たちが海外から必要とされる力を持つことは歓迎も、新規チームの顔となるべき男にフラれたのは、戦力的にも痛いが、プロモーション面で大きな痛手となる。

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