W杯ウェールズ代表候補　脳震とうからの復活期すジョージ・ノースなど47名

　ウェールズ代表のウォーレン・ガットランド ヘッドコーチは6月1日、開幕まで4か月を切った「ラグビーワールドカップ 2015」へ向け、トレーニングスコッド47名を発表した。準決勝進出を果たした4年前の前回大会を経験しているのは、主将のFLサム・ウォーバートンなど17名。

　脳震とうに苦しみ、3月からプレーしていない23歳の大型WTBジョージ・ノースもスコッド入りし、地元メディアに「状態は良くなってきている」ことを明かした。コーチ陣はキーマンのひとりとして期待しているノースについて、7月下旬か8月上旬までにはコンタクト練習もできるようになることを望んでいる。

　背番号13の有力候補だったCTBジョナサン・デーヴィス（クレルモン所属）が5月下旬のクラブマッチで前十字靭帯を断裂し、ワールドカップ出場が絶望となったのは大打撃だが、バックスにはFBリー・ハーフペニー、WTBアレックス・カスバート、CTBジェイミー・ロバーツなど、経験豊富な世界的スターがまだいる。

　きょう開幕のワールドラグビーU20チャンピオンシップにU20ウェールズ代表主将として臨むLOローリー・ソーントンや、オールブラックスの道をあきらめて海を渡ったニュージーランド出身のSO/FBガレス・アンスコムなど、テストマッチ未経験者9人も含まれた。

　PRゲシン・ジェンキンズは自身4回目のワールドカップ出場をめざす。

　代表候補選手たちは6月15日からカーディフで合同トレーニングを始め、スイス、カタール、ポーランドでもハードなキャンプをおこなう予定。

　最終メンバー31名は8月末までに決まる。

　ワールドカップ初優勝をめざすウェールズだが、プールステージは“死のグループ”と呼ばれるA組に入り、イングランド、オーストラリア、フィジー、ウルグアイとの総当たり戦で2位以上にならなければ準々決勝には進めない。

【FW：25】
Rob Evans（スカーレッツ）、Tomas Francis（エクセター／ENG）、Paul James（バース／ENG）、Aaron Jarvis（オスプリーズ）、Gethin Jenkins（カーディフ）、Rhodri Jones（スカーレッツ）、Samson Lee（スカーレッツ）、Nicky Smith（オスプリーズ）、Scott Baldwin（オスプリーズ）、Kristian Dacey（カーディフ）、Richard Hibbard（グロスター／ENG）、Ken Owens（スカーレッツ）、Jake Ball（スカーレッツ）、Luke Charteris（ラシン・メトロ／FRA）、Dominic Day（バース／ENG）、Bradley Davies（ワスプス／ENG）、Alun Wyn Jones（オスプリーズ）、Rory Thornton（オスプリーズ）、Dan Baker（オスプリーズ）、Taulupe Faletau（ニューポート）、James King（オスプリーズ）、Dan Lydiate（オスプリーズ）、Ross Moriarty（グロスター／ENG）、Justin Tipuric（オスプリーズ）、Sam Warburton（主将／カーディフ）

【BK：22】
Gareth Davies（スカーレッツ）、Mike Phillips（ラシン・メトロ／FRA）、Rhys Webb（オスプリーズ）、Lloyd Williams（カーディフ）、Gareth Anscombe（カーディフ）、Dan Biggar（オスプリーズ）、James Hook（グロスター／ENG）、Matthew Morgan（ブリストル／ENG）、Rhys Patchell（カーディフ）、Rhys Priestland（スカーレッツ）、Cory Allen（カーディフ）、Jack Dixon（ニューポート）、Tyler Morgan（ニューポート）、Jamie Roberts（ラシン・メトロ／FRA）、Scott Williams（スカーレッツ）、Hallam Amos（ニューポート）、Alex Cuthbert（カーディフ）、Leigh Halfpenny（トゥーロン／FRA）、Tom James（エクセター／ENG）、George North（ノーサンプトン／ENG）、Eli Walker（オスプリーズ）、Liam Williams（スカーレッツ）