海外 2015.05.31

降格経験したライオンズが優勝争い残った! クルセイダーズも望みつなぐ

降格経験したライオンズが優勝争い残った! クルセイダーズも望みつなぐ

Lions

ワラターズのセコペ・ケプに襲いかかるハングリーなライオンズ
(Photo: Getty Images)

 南半球で熱戦が繰り広げられているスーパーラグビーは、この週末に第16節の7試合がおこなわれ、ニュージーランド・カンファレンスで首位を独走するハリケーンズに続き、野武士、田中史朗が所属するハイランダーズもプレーオフ進出を決めた。

 ハイランダーズは30日、日本代表主将のリーチ マイケルがいるチーフスに36-9で快勝。10勝4敗(勝点48)となり、ノックアウトステージに進める総合6位以上が確定した。
 勝点44のままで5位に転落したチーフスだが、残り2戦で1試合でも勝てばワイルドカードでのプレーオフ出場が決まる。

 一週間前のストーマーズ戦でスーパーラグビーデビューを果たしたメルボルン・レベルズのPR稲垣啓太は、29日のシャークス戦は欠場。6強入りの可能性がわずかながら残っていたレベルズだが、21-25で敗れ、優勝争いから脱落した。

 2013年に屈辱的な降格を経験し、スーパーラグビーに復帰した昨年は12位だったライオンズだが、今季は快進撃を続け、サポーターを熱狂させている。30日にはホームで、オーストラリア・カンファレンス1位のワラターズを27-22で下し、14年ぶりのプレーオフに望みをつないだ。
 総合6位のブランビーズが22-16でブルズに勝ったため、勝点差を詰めることはできなかったが、その差はわずか2ポイント。ライオンズには南アフリカ・カンファレンス優勝の可能性も残っており、同地区首位に立つストーマーズとの直接対決に全力を注ぐ。他チームより1試合多く消化しているライオンズは、6月6日に敵地ケープタウンでおこなわれるその大一番が今季レギュラーシーズンの最終戦となる。

 30日にチーターズを42-12で下したストーマーズは、10勝4敗(勝点43)となり、次のライオンズ戦に勝てば南ア1位が確定する。

 そして、過去7回も栄冠を獲得しながら、2008年以来優勝から遠ざかっているクルセイダーズは、29日の試合に負ければ悲しいシーズンとなるところだったが、今季限りで退団するSOダン・カーターらが意地を見せ、総合トップのハリケーンズを35-18で倒した。7勝7敗(勝点36)となったクルセイダーズは、6位ブランビーズとの最終戦(6月13日)を残しており、次節でプレーオフスポット争いにとどまることができれば、ミラクルはありえる。

<スーパーラグビー 2015 総合順位表/第16節=5月29〜30日 終了時点>

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※ 南ア、NZ、豪州の各カンファレンス1位と、その他の上位3チームがプレーオフに進出する。
※ 順位決定は、勝点(ポイント)制を採用。全試合終了時点で、勝点の多い順に順位を決める。
※ 各試合の勝点は、勝ちで4点、引き分けで2点、負けは0点。
※ BPはボーナスポイント。4トライ以上挙げると1BP、7点差以内の敗戦でも1BPが加算される。
※ 勝点で並んだ場合、勝利数の多い方が上位。それでも並ぶ場合は総得失点差で優劣を決める。

<スーパーラグビー 2015 カンファレンス別 順位表/第16節=5月29〜30日 終了時点>

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