降格危機の日本、ポルトガルとの差広がる。8強絶対の最終戦はNZ、豪と同組
(Photo: World Rugby/Martin Seras Lima)
セブンズワールドシリーズのコアチーム残留を目指す男子7人制日本代表だが、先週末におこなわれた今季第8ラウンドのグラスゴー大会(スコットランド)では1分4敗に終わり、崖っぷちに追い込まれた。
プールステージの初戦でアルゼンチン相手にリードしながら試合終了間際に追いつかれ、ドロー発進となった日本は、同組のアメリカ、カナダに破れ、大会2日目の5月10日(現地時間)は9位以下のトーナメントに臨んだ。しかし、ボウル準々決勝はフランスに0-19。13位以下のチームによるシールド準決勝ではサモアと対戦し、前半はレメキ ロマノ ラヴァなどの活躍で2点リードで折り返したものの、後半に逆転され、14-24で敗退した。
2014-2015シーズンの全9ラウンドを終えた時点で、最終総合順位がコアグループ15チーム中最下位になった国は、コアステータスを失い、来季のワールドシリーズには常時参戦できない。
同じく降格の危機にある14位のポルトガルはグラスゴー大会でシールド決勝に進んだため、日本との差は9ポイントに広がり、瀬川ジャパンは最終ラウンドのロンドン大会で最低でもベスト8入りしなければならなくなった。
今週末(現地時間5月16、17日)におこなわれるロンドンセブンズで日本は、シリーズ5連覇を目指すニュージーランド、オリンピック出場権がかかるオーストラリア、そして調子を上げてきているウェールズと一緒のプールBに入り、8強入りへはかなり厳しい戦いが予想される。ポルトガルはアメリカ、南アフリカ、フランスと同組に入った。
なお、グラスゴー大会はフィジーが優勝し、シーズン総合ランキングでは南アと入れ替わり首位に浮上している。準優勝のニュージーランドは、8強入りした時点でオリンピック出場を決めていた南アとフィジーに続き、リオ行きの切符を手にした。
夏季オリンピック2016リオデジャネイロ大会に出場できるセブンズ男子チームは、開催国のブラジルを含めて計12か国・地域で、今季セブンズワールドシリーズの最終順位が4位以上のチームには出場権が与えられる。4枠目はイングランドとオーストラリアが争っており、グラスゴー大会で3位だったイングランドがカップ準々決勝敗退のオーストラリアに差をつけた。
(Photo: World Rugby/Martin Seras Lima)
【HSBCセブンズワールドシリーズ ランキングポイント】
・カップ優勝=1位(22点) カップ準優勝=2位(19点) カップ3位(17点) カップ4位(15点)
・プレート優勝=5位(13点) プレート準優勝=6位(12点) プレート準決勝敗退=7位タイ(10点)
・ボウル優勝=9位(8点) ボウル準優勝=10位(7点) ボウル準決勝敗退=11位タイ(5点)
・シールド優勝=13位(3点) シールド準優勝=14位(2点) シールド準決勝敗退=15位タイ(1点)
<HSBCセブンズワールドシリーズ 2014-2015/第8戦 グラスゴー大会>
▼カップ準々決勝(1〜8位)
・アメリカ 14-7 オーストラリア
・フィジー 15-0 南アフリカ
・イングランド 14-7 カナダ
・ニュージーランド 17-7 スコットランド
▼カップ準決勝(1〜4位)
・フィジー 19-5 アメリカ
・ニュージーランド 5-0 イングランド
■カップ決勝(優勝決定戦)
・フィジー 24-17 ニュージーランド
■3・4位決定戦
・イングランド 24-19 アメリカ
▼プレート準決勝(5〜8位)
・南アフリカ 21-12 オーストラリア
・スコットランド 14-12 カナダ
■プレート決勝(5・6位決定戦)
・南アフリカ 12-10 スコットランド
▼ボウル準々決勝(9〜16位)
・フランス 19-0 日本
・ウェールズ 5-0 サモア
・アルゼンチン 14-0 ロシア
・ケニア 12-0 ポルトガル
▼ボウル準決勝(9〜12位)
・ウェールズ 12-5 フランス
・アルゼンチン 24-7 ケニア
■ボウル決勝(9・10位決定戦)
・ウェールズ 12-7 アルゼンチン
▼シールド準決勝(13〜16位)
・サモア 24-14 日本
・ポルトガル 10-7 ロシア
■シールド決勝(13・14位決定戦)
・サモア 22-12 ポルトガル