海外 2015.04.21

史上初の欧州3連覇狙うトゥーロン、延長戦の激闘制しファイナル進出!

史上初の欧州3連覇狙うトゥーロン、延長戦の激闘制しファイナル進出!

final

 南半球でスーパーラグビーが盛り上がる一方、北半球では「ヨーロピアンラグビー・チャンピオンズカップ」が熱い。欧州最強クラブを決めるこの大会は、先週末に準決勝の2試合がおこなわれ、前身大会のハイネケンカップを含めて史上初の3連覇を狙うトゥーロンと、初優勝を目指すクレルモン・オーヴェルニュ(ともにフランス)が勝って決勝進出を決めた。

 19日に自国マルセイユでレンスター(アイルランド)と対戦したトゥーロンは、80分間では決着つかず、延長でも熱闘を繰り広げ、25-20で制した。
 堅守が持ち味の両チームは互いに譲らず、PGで得点を重ね、12-12のまま延長へ。またもショットで3点ずつ加えて、迎えた延長前半9分、トゥーロンのFBリー・ハーフペニー(ウェールズ代表)が約45メートルのPGを決めると、その1分後にはWTBブライアン・ハバナ(南アフリカ代表)がハーフウェイでインターセプトして独走し、勝利を引き寄せた。
 3季ぶりの王座奪還を目指したレンスターは延長後半4分にモールで5点を返したものの、100分間の死闘の末に勝ちどきを上げたのはトゥーロンだった。

 クレルモンは18日、ホームのサン=テティエンヌで昨季準優勝のサラセンズと対戦し、13-9で2季ぶりのファイル進出を決めた。
 3点を追う後半3分に敵陣深くへ攻め込み、SOブロック・ジェームズが相手ディフェンスの裏に蹴ったボールをCTBウェズレイ・フォファナ(フランス代表)が確保し、逆転トライを挙げた。サラセンズはその後、途中出場のSOオーウェン・ファレル(イングランド代表)によるPG成功で1点差に迫ったが、終盤、クレルモンのFWが奮闘してショットチャンスをつかみ、SOジェームズがきっちり決めて、4点差のままノーサイドとなった。

 決勝戦は5月2日、イングランドのトゥイッケナム・スタジアムでおこなわれる。

 なお、下部大会の「ヨーロピアンラグビー・チャレンジカップ」では、エディンバラ(スコットランド)とグロスター(イングランド)が決勝進出を決めている。こちらの頂上決戦は前日の5月1日。会場はトゥイッケナム・ストゥープだ。

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