セブンズ 2015.04.04

東京セブンズ、本日開幕。男子日本代表、それぞれの誓い。

東京セブンズ、本日開幕。男子日本代表、それぞれの誓い。

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勝利への意気込みを口にした男子セブンズ日本代表。(撮影/松本かおり)

 戦いに挑む12人と指揮官。それぞれの個性が出た。
 4月4日から2日間、秩父宮ラグビー場で開かれる「東京セブンズ2015」。大会前日の4月3日、男子セブンズ日本代表の大会登録メンバーと瀬川智広ヘッドコーチが記者会見に臨み、それぞれの思いを言葉にした。

 今季初めてコアチーム入りし、先週の香港大会までに2014-2015シーズンの6大会を戦ってきた男子セブンズ日本代表。31戦して2勝という結果で、総合成績は15のコアチーム中最下位と苦戦を強いられている。しかし、香港で見られたディフェンス力の上昇とベルギーからの勝利で、チームには弱いながらも追い風が吹いている。瀬川ヘッドコーチと坂井克行主将は、「プール戦2勝、カップ戦進出(8強)」をターゲットに掲げた。

 サモア、アルゼンチン、フランスと同プールの今大会。サモアは大会ごとの出来幅が大きく、南アフリカ大会では勝った相手だ。アルゼンチン、フランスとは前週に戦っており、合谷和弘は「勝てない相手ではないという体感がある(香港ではそれぞれ14-19、7-24)」と言った。ベテランの桑水流裕策は「思い切ってやる。それが一番大事」と話す。
「香港ではなんだかんだ言って、みんな縮こまってプレーしていたところがあった。僕らはどこより秩父宮でプレーし慣れている。声援を味方につけ、思い切りやれば、いい結果もついてくると信じています」

 チーム最年長の吉田大樹はチーム状態について、「大会を重ねるごと、試合を重ねるごとに、チームの状態はよくなっている。コミュニケーション力が高まり、香港で失点が少なかったのはそのお陰」と言った。メンバー同士の理解が深まったことで、個々が持ち味を出せるようになってきている。東京セブンズでのプレーは初めてとなる後藤駿弥は、「まだまだ足りないところはありますが、経験を重ねて自分の持ち味を出せるようになってきた。勢いとがむしゃらさ。僕はここを出していきたい」と決意を口にした。

 香港大会から数人のメンバーが変更となった。ヒーナン ダニエルと山下楽平は怪我で外れ、鈴木貴士については「パフォーマンスで判断した」(瀬川ヘッドコーチ)と登録外となった。新しく加わった豊島翔平、高井迪郎、藤田慶和はそれぞれ、「ディフェンスで貢献したい。アタックでは自分から仕掛ける」(豊島)、「久しぶりのセブンズ代表への参加。自分に出来る精一杯のことをやる」(高井)、「いい準備が出来た。あとは、楽しんでベスト8を目指すのみ」と話した。それに対して瀬川ヘッドコーチは言った。
「実は豊島は、香港大会直前の練習試合で体を張れていなかったので日本に返しました。でも私自身は、彼はセブンズにいちばん向いている選手と思っています。香港での悔しさを今回ぶつけてくれると思っています」

 レメキ ロマノ ラヴァとトゥキリ ロテ ダウラアコが言葉少なに「全力で頑張る」と話す。スピードスターの松井千士が初めての東京セブンズに「楽しむ」と言えば、3年ぶりとなる彦坂匡克が「思い切りやる」。
 初日の第1戦は12時34分キックオフのアルゼンチン戦。ここに全員の気持ちが重なり合って勝利を手にすることが出来れば秩父宮は沸きに沸く。その熱気を受けて浮上したい。

■東京セブンズ2015 大会登録メンバー/大会登録番号
1 トゥキリ ロテ ダウラアコ (北海道バーバリアンズ)
2 後藤駿弥(ホンダヒート)
3 桑水流裕策(コカ・コーラレッドスパークス)
4 吉田大樹(ヒガシクラブ)
5 レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダヒート)
6 高井迪郎(九州電力キューデンヴォルテクス)
7 坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)
8 彦坂匡克 (トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
9 藤田慶和(早稲田大学4年)
10 豊島翔平 (東芝ブレイブルーパス)
11 松井千士(同志社大学3年)
12 合谷和弘(流通経済大学4年)

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