ワールドカップ 2015.02.24

スコットランド協会、W杯見据え13人制のスター獲得に動く

スコットランド協会、W杯見据え13人制のスター獲得に動く

 エディーJAPANにとってはバッドニュースだ。今秋のラグビーワールドカップで対戦するスコットランド代表に、ラグビーリーグ(13人制)で最もエキサイティングなランナーのひとりといわれるケヴィン・ロックが加わるかもしれない。英国の『マンチェスター・イブニングニュース』によれば、早ければ今日にも、スコットランドラグビー協会のチーフエグゼクティブが本人に会ってオファーをするという。

 豪州・NZプロラグビーリーグ(NRL)のニュージーランド・ウォーリアーズで活躍し、13人制のニュージーランド代表にも選ばれたことがあるロックは現在、欧州スーパーリーグのサルフォード・レッドデビルズ(イングランド)に所属している。
 『マンチェスター・イブニングニュース』によると、スコットランド協会のボスはレッドデビルズのオーナーと話をして同選手との接触を許可され、本人がラグビーユニオンへの転向意思があるなら、契約の申し込みをすることを認めた。

 昨年5月、ラグビーユニオンの2つのクラブ(エディンバラ、グラスゴー)からのオファーを断って、レッドデビルズと3年契約を結んだロックだが、現在は股関節部分を痛めて苦闘している。彼がプレーするレッドデビルズのFBとWTBには別の若い選手が台頭しており、ユニオンのワールドカップイヤーにコード変更を選択するかもしれない。

 4月に26歳となるロックはニュージーランドのオークランド出身だが、父親がスコットランド系であるため、スコットランド代表入りの資格を満たしている。
 本人のやる気と徹底的なメディカルチェックは必要だが、身長175センチ、体重87キロで、SHでもプレーできる万能なポケットロケットが加入すれば、スコットランド代表にとって大きな戦力になることは間違いない。

 ラグビーワールドカップ2015で準々決勝進出を目指す日本代表(現世界ランキング11位)にとって、スコットランド(同9位)は絶対に倒さなければならない相手であり、同じプールBでは、南アフリカ(同2位)、サモア(同10位)、アメリカ(同17位)とも対戦する。

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