国内 2015.01.26

ドコモがトヨタ自動車から初勝利! NECもワイルドカード2回戦へ

ドコモがトヨタ自動車から初勝利! NECもワイルドカード2回戦へ

NEC

ハードワークでNECの勝利に貢献したFLニリ・ラトゥ(撮影:SHINICHI SATO)

 リコーに続いて、今季トップリーグのセカンドステージで下位グループにいたNECとNTTドコモも、上位チームを倒して日本選手権出場まであと1つと迫った。大阪・近鉄花園ラグビー場で25日、ワイルドカードトーナメントの1回戦残り2試合がおこなわれ、レギュラーシーズンで総合10位だったNECは同7位のキヤノンを14-10で下し、11位フィニッシュで初のワイルドカードに臨んだNTTドコモは6位のトヨタ自動車から初勝利を収めた(36-27)。

 第1試合。NECは序盤にPGで得点を重ねたあと、前半20分、ゴール前左のスクラムでパックの最後尾にいたニリ・ラトゥが持ち出して狭いサイドを突き、ラックから出た球をHO臼井陽亮がインゴールに押さえ、トライが認められた。
 11-0で迎えた後半の13分(53分)、追うキヤノンは敵陣22メートルライン内のラインアウトから速いテンポで攻め、左へ素早く展開してFBマイケル・ボンドが5点を奪う。しかし、NECが62分にPGを追加し、14-5の9点差に。その後、NECは1人をシンビンで欠いたが10分間をよく耐え、終盤に相手に1トライを許したものの、逃げ切った。

 第2試合。ドコモは開始2分も経たぬうちに先制トライを奪い、波に乗った。ドコモ陣内10メートルラインでのラインアウトをトヨタ自動車が乱し、ルーズボールを手にしたPR松川功がビッグゲイン、波状攻撃の最後をパワフルなCTBパエア ミフィポセチが締めくくった。7分にはWTB茂野洸気がインターセプトして70メートル独走トライ。その後、相手のFL安藤泰洋に豪快に突っ込まれるなどして10点を返されたが、35分にWTB渡辺義己が右タッチライン沿いを振り切り、前半終了前にはゴール前のPKでNO8イオンギ譲が速攻を仕掛けあっさりラインを越えて、26-10で折り返した。
 自陣からでも果敢に攻めるドコモの勢いは止まらず、後半開始早々にもWTB渡辺がインゴールに飛び込み追加点。コンバージョンも決まり、23点差となった。
 3大会連続の日本選手権出場を目指したトヨタ自動車は、51分、59分と、ラインアウトからのモールドライブによる連続トライで差を縮めたものの、その後、敵陣深くに入ってからのノックオンが続き、終盤のCTBスティーブン・イェーツによる5点追加も遅すぎた。

 トヨタ自動車とキヤノンの2014-2015シーズンは終わった。

 ワイルドカードトーナメントの2回戦は1月31日に近鉄花園ラグビー場でおこなわれる。組み合わせは、サントリー×リコー、NEC×NTTドコモ。それぞれ勝ったチームが第52回日本ラグビーフットボール選手権大会(2月8〜28日)に出場する。

Docomo

機動力も光ったNTTドコモのHO緑川昌樹(撮影:SHINICHI SATO)

PICK UP