国内 2015.01.01

報徳学園が大分舞鶴の進撃止めた 仰星、ヒガシ、京都成章も8強入り 

報徳学園が大分舞鶴の進撃止めた 仰星、ヒガシ、京都成章も8強入り 

Kyoto

春日丘を倒しベスト8入りした京都成章(青黄ジャージー/撮影:太田裕史)

 元日の大阪・近鉄花園ラグビー場で、第94回全国高校ラグビー大会の3回戦がおこなわれ、Aシードの東海大仰星(大阪)と東福岡がともに大勝して準々決勝進出を決めた。

 2年連続の優勝を目指す東海大仰星は明和県央(群馬)に55-0で快勝した。前半10分、SO高未來からのロングパスをもらったWTB小原錫満が右サイドを振り切って先制。13分には相手がキックボール処理を失敗し、素早く拾った仰星のFB山口匠がゴールに持ち込んだ。その2分後には圧力をかけてボールを奪い返し、右へ展開してトライ。21分にはSO高のオフロードパスから得点につなげ、22-0とリードした東海大仰星は、後半にも5トライを追加し、明和県央のチャレンジを退けた。

 全国選抜大会、全国7人制大会に続く3冠達成を狙う東福岡は、佐賀工との九州勢対決を58-10で制した。
 佐賀工は、6月の全九州大会で優勝したチームだけあって底力があり、東福岡(同大会は出場できず)を簡単には勝たせなかった。17点差を追いかけ、19分、20分、21分と強力FWがゴールラインを越えながらもグラウンディングは認められなかったが、26分にラインアウトからモールで押し込み、5点を返した。ハーフタイム前にも、得点こそできなかったが敵陣を脅かし、17-5と競って折り返す。
 後半も相手に先制された佐賀工だったが、同4分、LO栗丸大輝のボール奪取からSH田上稔主将のトライにつなげ、食い下がった。
 しかし、総合力で上回る東福岡は終盤に強かった。後半8分にFB高野恭二が約50メートルを走りきると、12分にはFL崔玄祺、NO8山田真生、LO今村陽良などが力走して追加点。FW・BK一体となった攻撃は破壊力があり、サポートもしっかりついて、結局10トライを挙げて佐賀工を振り切った。

 2回戦でAシードの國學院栃木を倒した大分舞鶴だったが、3回戦で報徳学園(兵庫)に5-42で敗れ、6大会ぶりのベスト8入りとはならなかった。
 前半11分にNO8柴田諭がビッグゲインしてゴール前に迫り、サポートも早く、最後はLO小林郁弥がトライを挙げて逆転した大分舞鶴。しかし報徳学園は15分にラインアウトモールで前進したあとPR梶永零於が突っ込みトライ。後半3分には大分舞鶴のパスが乱れ、報徳学園のWTB岩崎直人が拾ってゴールへ駆け抜けた。12分には左右に揺さぶってPR梶永がトライ。勢いがついた報徳学園はその後4トライを追加し、黒衣軍の進撃を止めた。

 3年ぶりの花園で頂点を狙う京都成章は春日丘(愛知)との3回戦を29-7で勝った。前半はラインアウトからのモールドライブで2トライ。後半早々には敵陣深くで相手ボールラインアウトをスチールしてから得点に結びつけた。終盤にもラインアウトモールを活かしてから2トライを追加し、勝利を引き寄せた。春日丘はミスと反則が多く、リズムに乗れなかった。

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