国内 2014.11.29

「こだわり抜く力」…。ヤマハ、4強一角のサントリーとの接戦を落とす

「こだわり抜く力」…。ヤマハ、4強一角のサントリーとの接戦を落とす

Yamaha

僅差の試合となったサントリー×ヤマハ戦(撮影:大泉謙也)

<トップリーグ 2ndステージ グループA 第1節>
サントリー 16−12 ヤマハ発動機
(2014年11月29日/東京・秩父宮ラグビー場)

 年を追うごとに順位を上げているヤマハは接点で粘る。一昨季まで2連覇だったサントリーの連続攻撃を、概ね、未然に防いだ。
 意志統一されたサントリーのサポート役の動きに遮られてか、相手ボールの密集を束で乗り越える本来のお家芸はさほど繰り出せなかった。
 ただ、その前段階での「1対2(ボール保持者対タックラー)」の攻防で力を示したのだ。
 互角の勝負を演じただけに、わずかなチャンスロスに泣いた。
 例えば、スクラムで優勢も、前半24分頃の敵陣ゴール前での1本だけはめくられた。スコア、ならず。
 対するPR畠山健介は「決まった方向へFW8人がまとまっただけ」と振り返るが、ヤマハとしては、サントリーのヒットの際の工夫に舌を巻いたか。HO日野剛志は「無理に押したところ、隙間をやられた」。長谷川慎FWコーチは悔やむ。
「その前にウチがいいスクラムを組んだ。『次は(相手が)違うスクラムを組む』と言ったけど…」
 得点機の駆け引きが4点差での負けにつながったなか、FL三村勇飛丸主将はこう課題を述べた。
「こだわる点を、こだわり抜く力」

(文:向 風見也)

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