国内
2014.11.28
2ndステージ先勝はキヤノン! 初のグループA・NTTコムをタフに退ける
トップリーグセカンドステージ開幕。キヤノンとNTTコムの激しい肉弾戦(撮影:松本かおり)
<トップリーグ 2ndステージ グループA 第1節>
NTTコミュニケーションズ 11−35 キヤノン
(2014年11月28日/東京・秩父宮ラグビー場)
NTTコミュニケーションズ 11−35 キヤノン
(2014年11月28日/東京・秩父宮ラグビー場)
勝った永友洋司監督の談話が全てだ。「こちらのクオリティは良くない。それでもこの勝ち方ができたのは収穫」。セカンドステージ初戦。昨季に続き上位8強のグループAに入ったキヤノンが、この舞台は初となるNTTコムに粘り勝ちした。
NTTコムはリードしていた前半26分、34分と、それぞれ自陣22メートル線付近中央での接点、スクラムで反則を犯す。ここでキヤノンのCTB三友良平が、いずれもペナルティゴールを確実に決める。9−8。「前半に近いところで蹴って感じを掴んだ」と、後半27分、33分と難しい角度からも成功させる。ここで28−11とする。成功率10割で、マン・オブ・ザ・マッチに輝いた。「常にプレッシャーをかけていた」とCTB三友が語るキヤノン陣営は、1つひとつの肉弾戦に身体を刺し込んだ。落球また落球、互いに用意した攻めができず終いも、キヤノンは泥臭さと足技で着実に点を重ねた。
うまくゆかずともすべきことはしたキヤノンに対し、自滅した側のFL小林訓也は「スクラム、ブレイクダウン(接点)で負け始め、焦りが…」。上位陣同士の合戦らしく、目に見えぬタフさが勝敗を分けた。
(文:向 風見也)