国内
2014.11.01
大東大、開幕5連勝へ! パスのもらい方が絶妙なWTB戸室も「たくさん」を
トライラインを目指す大東文化大のWTB戸室達貴(撮影:松本かおり)
関東大学リーグ戦1部で昨季3位の大東大は11月3日、開幕5連勝をかけて同2位の中大とぶつかる(東京・上柚木公園陸上競技場)。貴重な突破役だった1年生のCTBクルーガー・ラトゥが負傷で戦線離脱したが、他のランナーも息巻いている。
10月19日、埼玉・熊谷ラグビー場。前年度7位の立正大を66−16で下した。この日は前半2分にCTBラトゥがグラウンドから去ったが、FL長谷川崚太、ユーティリティBKホセア・サウマキらが躍動した。
身長185センチ超、体重100キロ前後の大型選手が駆け回るなか、身長175センチで体重75キロのWTB戸室達貴も持ち味を発揮した。後半23分に、ハーフ線付近で絶妙なタイミングでラストパスを受け、ゴールラインまで走り切った。
トップスピードで球をもらうべく、出し手に合わせて自分の立ち位置を微調整しているらしい。この日は鋭く仕掛けるレギュラーのSO川向瑛が肩を故障したため、堅実に蹴り、球をさばくSO碓井廉がゲームメイクを担当。それを受け、背番号14をつけたWTB戸室は「あまり前でもらおうとしても詰まってしまう(ボールをもらう際に減速してしまう)。だから、深めに…」と意識していた。
群馬・樹徳高出身の2年生。鏡保幸特別顧問からはこう声をかけられているという。
「WTBは、たくさんタックルしてたくさんトライすればいい」
(文:向 風見也)