アジアセブンズシリーズ香港大会 日本は男女とも3位 五輪へ向け他国も進化
「ARFU アジアセブンズシリーズ 2014」の第1ラウンド(香港大会)は、大会最終日の24日に香港フットボールクラブで順位決定戦がおこなわれ、日本は男女とも3位に終わった。
男子セブンズ日本代表はプールステージを1位通過して8強入りし、中国とのカップ準々決勝を19-7で制したが、準決勝では韓国に4トライを奪われ21-28で敗れた。その後、男子日本は3位・4位決定戦に回り、スリランカを42-12で下した。
男子の優勝は香港。決勝では韓国を圧倒し、40-0というスコアだった。
女子セブンズ日本代表(愛称:サクラセブンズ)も初日のプール戦を全勝してノックアウトステージに駒を進めていたが、カップ準決勝で香港に5-10と逆転負け。3位・4位決定戦ではカザフスタンを19-5で下し、3位で大会を終えた。
女子の優勝は中国。香港との決勝を38-7で制し、「ARFU アジア女子セブンズシリーズ 2014」の1冠目を獲得している。
<ヘッドコーチ、キャプテンのコメント>
■男子セブンズ日本代表 瀬川智広ヘッドコーチ
新しいシーズンのアジアセブンズシリーズが始まり、今シーズンもアジアのチャンピオンを狙って大会に挑んだが韓国に敗れたことは非常に残念。オリンピックの正式競技になり、アジアの各チームも確実に強化していることを身を持って感じた。しかしながら石塚(弘章/成城大3年)や松井(千士/同志社大2年)など若い選手を起用してこの大会を戦えたことは今後のセブンズにとって大きな財産になる。
またすぐにマレーシアセブンズ、アジア競技大会とアジアでの大会が続くが、今回の反省をいかして優勝できるように修正していきたい。
■男子セブンズ日本代表 レメキ ロマノ ラヴァ キャプテン
結果はすごく残念だったが、新しい若い選手がセブンズの国際大会の経験を積めたことは、日本代表にとって非常に良いことだと感じている。次のマレーシアセブンズでは必ず優勝したい。
個人的には今回初めて日本代表のキャプテンを務められて嬉しかったし、楽しむことができた。
■女子セブンズ日本代表 浅見敬子ヘッドコーチ
準決勝の香港戦では、相手はホームチームということでゲームの流れを大事にしようと話をしたが、前半の良い流れをうまく継続できず、後半は相手のペースとなり負けてしまった。そういった意味で、今回はゲームの流れを作ることができなかったということが大きな反省点。セットプレーに関してはキックオフのレシーブは改善できてきた。しかしセットプレーの単純なミスでプレーがぶつ切りになってしまい、継続することで活かせる自分たちの運動量という強みが発揮できなかった。
カザフスタン戦も流れのなかでの判断に課題が残った。とにかくボールを継続するということがアジアの国が相手でもうまくできなかったので、そこを修正して次のコアチーム昇格決定大会に臨みたい。
■女子セブンズ日本代表 中村知春キャプテン
優勝するつもりで臨んだ試合だった。負けるべきでないところで負けた結果を重く受け止めている。試合の流れをしっかり掴みきる、試合の悪い流れを断ち切ることを意識して臨んだが、できなかった。フィジカル面よりも、メンタル面に反省点があったと思う。
この結果は苦い薬となるが、各個人がしっかり反省し、9月のコアチーム昇格決定大会の糧にして顔を上げてやっていきたい。アジアナンバーワンのプライドをもう一度取り戻せるように、またゼロから心を入れ替えて、サクラセブンズとして戦っていきたい。