菅平合宿中の明大 CTB水野副将が帝京大へのリベンジに挑む!

関東大学対抗戦Aで昨季5位の明大は12日、長野・菅平で合宿を開始(〜31日)。激しい定位置争いの渦中にあるCTB水野拓人副将は、「皆から充実している感じが伝わってきている」と話す。
「アタックはゲインラインに仕掛け、ディフェンスは前に出て止める。(攻撃側と守備側の)枚数(人数)が合っていても、それがしっかり意識してできている」
グラウンドに立つ部員たちの姿勢を前向きに捉えるCTB水野副将は、身長174センチ、体重84キロと決して大柄ではないものの鋭いタックルを持ち味とする。自らを「副将って感じではない」と分析しながら、「チームの雰囲気が悪くなったら、その改善策を出すようにしています」という。
「練習でミスが出たら、声が少なくなる時がある。そうなったら、その原因を突き止める。それを改善しよう、と」
合宿では、昨秋に日本代表の練習生となった1年のCTB梶村祐介が左肩の故障から約5か月ぶりに復帰。2年で鋭いランとパスが長所のCTB尾又寛汰、3年で安定感を誇るCTB紀伊皓太らと切磋琢磨している。同じ位置を務める後輩の存在感を前に、CTB水野副将は「いまはレギュラーで出ていますが、うかうかしていられない」と気を引き締める。
「刺激になっています。僕自身の売りはディフェンス。しっかりとハードタックル、ブレイクダウンでの仕事をしていきたいと思っています」
合宿5日目の16日には、前年度の対抗戦A1位で大学選手権5連覇中の帝京大と練習試合をおこなう。帝京大には6月15日に12-53と完敗(茨城・ケーズデンキ水戸)しているだけに、再戦への思いは強い。
「チームとして前に出ようとしていたんですけど、接点で(後ろに)下げられ、下げられでトライまで持っていかれた。BKは何もできなかった。(再戦時は)まず接点で負けない。リアクションを速めて、(相手より)枚数の多い状態で戦うことを意識します」
卒業後もラグビーを続けるCTB水野副将の最後の対抗戦は、9月14日に東京・秩父宮ラグビー場で幕を開ける(相手は昨季3位・筑波大)。