W杯最終予選プレーオフ 望みつないだのはロシアとウルグアイ! 香港、脱落
ラグビーワールドカップ2015イングランド大会に出場できるラスト1枚の切符をかけ、敗者復活に望みをつないだ4チームによる最終予選プレーオフが8月2日から始まった。
第1試合で勝ったのは、2011年のニュージーランド大会で初めて大舞台を踏んだロシア代表だ。欧州予選3位でプレーオフに進み、地元クラスノヤルスクに集まった熱心なサポーターが応援するなか、アフリカ最終予選で惜しくも出場権獲得を逃したジンバブエ代表と対戦。23-15で、ロシアが生き残った。
3年前に楕円球王国で、ロシア代表選手初のラグビーワールドカップ得点者となったSOユーリー・クシュナレフのPGで先制すると、前半7分にはドライビングモールでゴールに迫ったあと展開し、FBイーゴリ・クリュチニコフがトライ。23分には、ロシア人初のプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)選手となったCTBワシーリイ・アルテムエフの突破でチャンスを作り、彼と同じく2011年ワールドカップトライスコアラーのWTBデニス・シンプリケビッチがインゴールに飛び込み、ロシアが主導権を握った。
24年ぶり3回目のワールドカップ出場を目指したジンバブエは、元スーパーラグビープレーヤーであるパワフルなNO8ランバルト・フルーネヴァルトのトライなどで一時は3点差に迫ったものの、後半、ロシアのNO8ヴィクトル・グレセフもファイブポインターとなって再度突き放し、ロシアが最終決戦に駒を進めた。
もう1試合はウルグアイのモンテビデオでおこなわれ、12年ぶり3回目のワールドカップ出場を目指す南米2番手の同国代表“ロス・テロス”が、アジア予選2位の香港代表を28-3で退けた。
6-3で後半を迎えたウルグアイは、さらにPGを3本追加してリードを広げ、71分には敵陣22メートルライン内右サイドで粘ったWTBサンティアゴ・ヒベルナウがグラバーキックでインゴールにボールを転がし、SOフェリペ・ベルチェシが確実にグラウンディング。ウルグアイは終盤にもPGとトライを追加し、香港のワールドカップ初出場の夢を砕いた。
これで、ラストバトルはロシア対ウルグアイに決定。来月下旬と10月中旬に、ホーム&アウェイの2戦で決着をつける。そして、その戦いに勝ったチームは、本大会でイングランド、オーストラリア、ウェールズ、フィジーと一緒のプールAに入る。