国内 2014.06.06

南ア代表の“モンスター”獲得したのは東芝! フランソワ・ステインTL参戦

南ア代表の“モンスター”獲得したのは東芝! フランソワ・ステインTL参戦

FS

モンスターブーツの持ち主、フランソワ・ステインもトップリーグ参戦へ
(Photo: Anne Laing/HSM Images)

 覇権奪還に燃える東芝ブレイブルーパスが2人の大物外国人獲得だ。6日、元ニュージーランド代表のFLタネラウ・ラティマー(28歳)と、南アフリカ代表53キャップ保持者であるユーティリティBKフランソワ・ステイン(27歳)の2014年度新加入を発表した。

 ラティマーはセブンズで活躍したあと、2009年にオールブラックスで5キャップを得ている。マオリ代表にも選出されてキャプテンを務め、現在所属するチーフスではスーパーラグビー連覇(2012、2013年)に貢献した。
 「東芝ブレイブルーパスに加入できることをとても楽しみにしています。東芝は日本で最も強いチームの一つですので、それを更に強くできるように全力を尽くします。このような機会に恵まれたことをとても嬉しく思います」

 もうひとりのステインは、現在もスプリングボックス(南ア代表)で活躍する世界的スーパースターだ。19歳のときから国際ステージに立ち、20歳で臨んだ2007年ワールドカップでは7試合すべてに出場し(5試合先発)、優勝に貢献。60メートルのプレースキックやドロップゴールを決める驚異的なキック力が魅力で、ダイナミックな走りやハードタックルで攻守の要となる。
 2009年に彼がラシン・メトロ(フランス)へ移籍した際、年俸は75万ユーロ(約1億円)と一部メディアで報じられたように、ワールドクラスを獲得するにはビッグマネーが必要だが、それに見合うだけの仕事はやってくれる男だ。

 ニュージーランドやオーストラリアとは違い、南アラグビー協会は海外を拠点とする選手も代表チームの選考対象にしているため、近年、世界最高峰レベルの南ア出身選手が数多く来日するようになった。日本のラグビーシーズンは短く、望めば南半球のスーパーラグビーにも参戦できる環境であるため、ヨーロッパよりも日本を新天地に選ぶトッププレーヤーが増えてきている。
 フランソワ・ステインや、近頃サントリー入りが決まったFLスカルク・バーガーのほか、LOアンドリース・ベッカー(神戸製鋼)、FLハインリッヒ・ブルソー(NTTドコモ)、SHフーリー・デュプレア(サントリー)、CTBジャック・フーリー(神戸製鋼)、アウトサイドバックのJP・ピーターセン(パナソニック)などは、2015年ワールドカップで優勝を狙うスプリングボックスの主力候補だ。
 そのほかの南ア代表経験者では、FL/NO8キーガン・ダニエルが今季からクボタの新戦力となり、FL/NO8ジャーン・デイゼルがトヨタ自動車に新加入する。LO/FLジャック・ポトヒエッター(宗像サニックス)、FL/NO8デウォルト・ポトヒエッター(ヤマハ発動機)、NO8ライアン・カンコウスキー(豊田自動織機)、FBリアン・フィルヨーン(NTTドコモ)なども、南ア人は働き者であることを証明した。

 現在は母国のシャークスに所属し、スーパーラグビー初制覇に燃えているステインだが、日本での新たなチャレンジをいまから楽しみにしている。
「日本の文化や言葉を勉強したいと思っていますし、何よりも東芝ブレイブルーパスの一員として優勝することを望んでいます。新しいチームの選手たちとプレーできる日を心待ちにしています」

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