海外 2014.05.07

愛されたフランスのワイルド王 セバスチャン・シャバルが引退

愛されたフランスのワイルド王 セバスチャン・シャバルが引退

 フランスの国民的スター、セバスチャン・シャバル(36歳)が5日に現役引退を表明した。テストマッチ62試合出場の経験を持つLO/NO8シャバルは、2012年にフランス2部リーグのリヨンに入団。今シーズンは同チームを2部優勝に導き、1部リーグ(トップ14)昇格に貢献した。今週末、11日のラ・ロシェル戦を最後に約16年におよんだプロ選手キャリアを終える。

 身長191センチ、体重115キロ。強面に豊かなあごひげと長髪が印象的で、パワフルな弾丸タックラーとしても知られ、2007年ワールドカップの象徴的存在だった。イエス(キリスト)、ケイヴマン(穴居人)、麻酔医、アッティラ(5世紀に「神の災い」と恐れられたフン族の王)など、多くの愛称で呼ばれた人気者。
 2回出場したワールドカップ(2003、2007年大会)で世界の頂点に立つことはできなかったが、欧州6カ国対抗のシックスネーションズで2度(2007、2010年)優勝に貢献し、セール・シャークスに在籍していた2006年にはプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)を制して勝利の美酒に酔った。リヨンの1部リーグ昇格も果たし、すべてのミッションを遂行して、まもなくブーツを脱ぐ。

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