セブンズ 2014.03.28

【香港セブンズ現地リポート】 瀬川ジャパン、コア昇格へ力強く発進!

【香港セブンズ現地リポート】 瀬川ジャパン、コア昇格へ力強く発進!

HK1

トリニダード・トバゴ戦で2トライを挙げたジョセファ・リリダム(撮影:松本かおり)

 念願のコアチーム入りへ、負けられない戦いが始まった。
 男子セブンズ日本代表にとってはコアチーム昇格のかかった香港セブンズが3月28日に始まった。大会初日にウルグアイ、トリニダード・トバゴと戦ったジャパンは、24-0、41-0と2試合に完封勝ち。プールGの2位以上を決めた。29日には、まずプール最後の試合をクック諸島と戦い、その後、コアチーム昇格決定大会の準々決勝に挑む。

 初戦のウルグアイ戦、先制トライを奪ったのは福岡堅樹だった。
 開始1分。スクラムを押し込まれた。相手がアウトサイドを攻める。それを止めたのが福岡だ。タッチへ押し出してラインアウトを得る。そして、そこからの攻撃で決めた。
 パスが外へまわる。ロテ・トゥキリがタックルを受けながら福岡へ。いっきの加速から走り切った。その後、坂井克行主将が仕掛けてトゥキリが決める。しつこく守った後の攻撃で追加点。19-0とリードして入った後半にも、1トライを追加した。

 トリニダード・トバゴ戦も完封した。ロマノ・レメキが前試合の危険なタックルで出場停止となったこの試合。前半から躍動したのがトゥキリだ。開始2分過ぎに先制トライを奪うと、その後、体を張ったセービングでピンチの芽を摘む場面も。トゥキリは前半6分にこの試合2つめのトライも奪い、流れを引き寄せた。前半最後のプレーでは、桑水流裕策もトライを奪い、19-0とリードして後半に入った。
 そして、後半はトライラッシュとなった。開始20秒、ジョセファ・リリダムがキックオフを受けた後にノーホイッスルトライ。キャッチした地点からゴールラインまで、70メートル近くを走り切った。そこから、北川智規、坂井、藤田慶和と、スピード自慢が走る。計7トライの大勝だった。

 初戦を終えたところで「いい内容の試合をしてもダメ。とにかく結果が大事。泥臭くてもいいから勝つ」と語った瀬川智広ヘッドコーチは、2試合目を終えても、「選手がやるべきことをやってくれていることは評価したいが」と、あくまで最終結果がすべてということを強調した。
「ディフェンスに関しては前に出て、相手にラグビーをさせなかった。ただ、コンビネーションやラインの深さをもっととって、スコアできるところをもっと精度を高めないと上に勝ち進んだときの試合では点を取れない」
 昨年味わった厳しさを思い出し、あらためて気を引き締めた。

 しかし前週と比べ、チームは確実に進歩を見せている。藤田は言った。
「(最後尾の)スイーパーの位置で守っていても、(相手が)まったく抜けてくる気がしないんですよね。チーム全体が自信を持って戦えている」
 ワールドシリーズを転戦している相手と互角に戦えるシーンも多かった東京セブンズ(3月22日、23日)。選手たちは、自分たちの通用する部分を体感した。坂井主将がくり返してきたように、「自分たちの土俵で戦うこと」を実践すれば戦える。その感覚を得て、この1週間調整を進めた。
「その自信とコミュニケーション(が密になったこと)でディフェンスがしっかりやれています」
 個々のタックルが甘いシーンは、まだ散見する。しかし、連係があるから厚味が増した。スクラムで圧力をかけられて乱れることもあるが、修正点はチーム全体で共有できている。いい空気が漂っている。

 明日から始まる『負けたら終わり』の戦いを勝ち抜くには、技術以上にメンタルのタフさが必要だ。今日の2勝に満足している者も、安心している者も、チームには誰もいない。ただ、それはライバルたちも同じ。1週間前の秩父宮で経験したギリギリの戦いは、チームの大きな財産となった。そのすべてを、香港で吐き出したい。

PICK UP