ワールドカップ 2014.03.11

悲願のW杯初出場を狙うケニア 南ア国内大会で歴史的勝利

悲願のW杯初出場を狙うケニア 南ア国内大会で歴史的勝利

kenya xv

 今年6月下旬から7月上旬にかけて、マダガスカルの首都アンタナナリボでラグビーワールドカップ2015アフリカ最終予選(兼 アフリカカップ2014)が行われる。
 前回ワールドカップの成績がベスト8だったため予選免除となっている南アフリカを除き、サバイバル戦に残っているのは、ナミビア(世界ランキング23位)、ジンバブエ(同30位)、ケニア(同34位)、マダガスカル(同36位)の4チーム。このなかで1位になったチームにワールドカップ出場権が与えられ、2位は敗者復活枠で望みをつなぐ世界各地域のチームとの最終予選プレーオフに回る。

 5大会連続出場を目指すナミビアにはイングランドの名門サラセンズで活躍中のFLジャック・バーガーが加わる可能性があり、戦力では一歩リードしている様子だが、悲願のワールドカップ初出場を狙うケニアも強化が進んでおり、アフリカ最終予選が激闘になるのは必至だ。

 いまやセブンズの強豪国となったケニアだが、15人制でも昨年のアフリカカップで2度目の優勝を果たすなど、急成長中。今年から初めて、南アフリカの国内大会であるボーダコムカップに参戦しており、南半球最高峰リーグのスーパーラグビー出場を目指す南アの若手や2軍クラスを相手に経験を積んでいる。

 シンバXVというチーム名で参加しているケニア代表は、3月8日のボーダコムカップ開幕戦でイースタンプロヴィンス(EP)・キングスと対戦し、17−10で歴史的勝利を収めた。EPキングスは、昨年のスーパーラグビーに参戦したサザン・キングスの母体チームであり、ケニアの選手たちにとっては自信となったに違いない。『sport24』など現地メディアによれば、序盤にモールドライブで先制され、4枚のイエローカードをもらうなど規律に課題を残したケニア代表シンバXVだが、走力あるWTBとHOが3トライを奪い、粘り強いディフェンスで勝利をつかんだという。

 ボーダコムカップのレギュラーシーズンは4月26日まで続き、ケニア代表はプレーオフに進出すれば、5月中旬まで南アで“強化試合”ができることになる。

 ワールドカップ2015アフリカ最終予選はトーナメント制で、ケニア代表は1回戦でナミビア代表と対戦する。スタジアムを埋めつくす4万人の地元サポーターを味方につけるマダガスカル代表と、1991年大会以来3度目のワールドカップ出場を狙うジンバブエ代表も必死だ。
 決戦に向け、カウントダウンが始まった。

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