ポーコック 膝壊し今季絶望 ブランビーズはジョージ・スミスにSOSか
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
世界トップクラスのオープンサイドフランカーと評されたデイヴィッド・ポーコックだが、もう全盛期のようなパフォーマンスを見せることはできないのではないか。彼が所属するブランビーズのファンだけでなく、来年のワールドカップで優勝を目指すオーストラリア代表のサポーターも心配するバッドニュースだ。
ポーコックは先週末に行われたスーパーラグビー第3節、ウェスタン・フォース戦で左膝を負傷。当初は6〜8週間程度の怪我と思われていたが、5日、間接鏡検査で前十字靭帯の断裂が確認され、すぐに再建手術を受けたことがブランビーズから発表された。年内の戦列復帰は絶望的と見られている。
ポーコックは昨年3月にも同様の重傷を負い、長期リハビリを経て復活したばかりだった。しかし、同じ膝の靭帯再断裂により、2年間のほとんどをフィールド外で過ごすこととなる。
恐れ知らずのハードワーカーであり、オーストラリア代表として46キャップを持つポーコックの離脱は、ブランビーズにとっては大打撃だが、チームは来月に26歳の誕生日を迎える仕事人の将来を最も大事にしたい考えだ。
代役として、レッズから移籍してきた22歳のルースFWジャラッド・バトラーの名前があがっているが、ポーコックが抜けた穴は大きく、サントリーサンゴリアスで仕事を終えたばかりのジョージ・スミス(33歳)にSOSが届くかもしれない。
スミスは昨年、日本がオフシーズンの間に古巣ブランビーズに戻り、ポーコックの代わりに背番号7を背負って活躍。オーストラリア代表にも復帰して、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとのテストマッチにも出場した。
来季はフランスのリヨンでプレーすることが決まっているスミスは、5月まで家族とともに休暇を取る予定で、彼のマネジメントスタッフは、過去数年間をほとんど休みなく働き続けてきたスミスの疲労を考慮してブランビーズ入りに難色を示しているようだが、古巣の大ピンチに、レジェンドOBが立ち上がる可能性はゼロではない。