今度は疲れない! セブンズ代表ジェイミーが成長に手応え
男子7人制日本代表のジェイミー・ヘンリー(PSIコストカッツ)は、「去年とは全然違う」とチーム全体の充実ぶりを語る。20〜27日、千葉・日本エアロビクスセンターでの第12回セブンズシニアアカデミー(SSA)に候補選手が集まっていた。
3月22〜23日の東京セブンズ(秩父宮ラグビー場)、同月28〜30日の香港セブンズ(香港スタジアム)に向け、瀬川智広ヘッドコーチ(HC)が多角度的なアプローチでチームの底上げを図る。15人制代表のエディー・ジョーンズHCの配慮も受け、日本代表12キャップの藤田慶和ら実力者をリストアップ。大会終盤に主力格に疲れが出た昨年の東京セブンズなどの反省を踏まえ、連戦に耐えうる身体づくりに注力している。
2012年に立正大を卒業したジェイミーは、身長184センチ、体重84キロの突破役だ。前回の東京セブンズでも活躍した。現在はトップレベルでのプレー機会が限られていることから、瀬川HCが開く短期合宿に定期的に参加。身体作りに時間を割いた。「自分は、まだフィットネスはない」と謙遜しながら、自身とチームの成長度合いに確かな手応えを感じている。これまでのセブンズ代表が限られた条件下でのメンバーを選んでいた点を踏まえ、こう語った。
「去年は、初めてセブンズをする人がチームの半分くらいいた。でも、今年は新しく入った選手もスキルがあり、セブンズを知っています」
今回のSSAでは、ディーン・ベントンS&C(ストレングス&コンディショニング)コーディネーターの指導に感銘を受けた。
「ディーンは言います。『一番、大事なのはストレッチとリカバリー(休養)』。去年はあまりストレッチをしていなくて、怪我人も出た。今回、ストレッチをしてすごく身体が変わった。疲れなくなった」
この先の戦いではボール保持者としてだけでなく、タックラー、サポートプレーヤーとしても存在感を示したいという。「僕の日本語、大丈夫ですか?」と気にしながら、報道陣の問いかけには通訳を介さず応じるジェイミー。香港と東京ではフル回転したい。