国内 2014.01.01

大阪の壁は厚い。大阪桐蔭、仰星、大阪朝高が8強! 東の横綱・桐蔭学園も

大阪の壁は厚い。大阪桐蔭、仰星、大阪朝高が8強! 東の横綱・桐蔭学園も

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力強い突破と途切れないサポート。名護相手に11トライを奪った東海大仰星
(撮影:松本かおり)

 優勝候補の大阪勢3チームはすべて8強入り。佐賀工、名護(沖縄)、目黒学院(東京第1)がそのぶ厚い壁に挑んだが、跳ね返された。

 春の全国選抜大会を制した大阪桐蔭(大阪第2)は34−17で佐賀工を下した。序盤から主導権を握りながらも佐賀工の粘り強いディフェンスに苦労した大阪桐蔭だったが、結局5トライ獲得。大型でダイナミックな高校日本代表候補のNO8吉田杏は3度ゴールラインを越えた。
 一方、事前のミーティングで、きょうはクイックで攻め続けようと決めていた佐賀工は、差が開いたもののラストホイッスルが鳴るまで全力で突進し続け、最後にトライをもぎ取り意地を見せた。敗れた枝吉巨樹監督は「みんなよくタックルした。大阪の壁は厚い」と潔かった。

 センバツ準優勝の東海大仰星(大阪第1)は63−0で名護を圧倒。プレーの精度が高く、攻めては細かくよくつなぎ、ディフェンスは強固で完封勝ちした。
 敗れた名護の辺土名斉朝監督は「(相手の)2人目、3人目のタックルが重かった。でも、(名護も)みんなよくタックルしてくれた。少しずつ距離を縮めていきたい」と選手たちを称えた。

 今春の全国選抜でベスト4だった大阪朝鮮高は、22年ぶりの出場で勝ち上がってきた目黒学院を36−7で下した。大阪朝高は前半11分、CTB金淳英が鋭く切り込んでゴールラインに迫り、FL申賢志が素早いピックアップから先制。前半はハンドリングエラーが多く2トライに終わったが、後半は強力モールなどで4トライを追加し、関東の古豪を倒した。
 目黒学院・幡鎌孝彦監督は「先に取れなかったのが痛かった。選手たちの力を引き出してあげられなかった」と語った。

 大阪勢の対抗馬として名前があがる東の横綱・桐蔭学園(神奈川)は、春日丘(愛知)を41−10で破り、8強入り。高校日本代表候補を10名抱える桐蔭学園は攻撃に落ち着きがあり、CTB笠原開盛の突破で先制したあと5トライを追加して東海王者を圧倒した。
 苦杯を喫した春日丘の宮地真監督は、「緊張感と桐蔭のプレッシャーからミスが起こってしまった」と敗因を語った。

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桐蔭学園と春日丘の熱闘(撮影:松本かおり)

<第93回全国高校ラグビー大会 3回戦 結果>
 
・東海大仰星(大阪第1) 63 – 0 名護(沖縄)
・東福岡(福岡) 42 – 19 日川(山梨)
・大阪朝鮮高(大阪第3) 36 – 7 目黒学院(東京)
・秋田工(秋田) 14 – 12 長崎南山(長崎)
・天理(奈良) 12 – 10 流経大柏(千葉)
・報徳学園(兵庫) 20 – 20 石見智翠館(島根)
・桐蔭学園(神奈川) 41 – 10 春日丘(愛知)
・大阪桐蔭(大阪第2) 34 – 17 佐賀工(佐賀)

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